日本人選手獲得は｢金の無駄｣メジャーのポスティング離れが加速!?

楽天･岩隈久志投手をはじめ､今オフも多くの日本人選手がメジャーに挑戦するとみられる中､ヤンキースがポスティングシステム(入札制度)に参戦しない可能性が出てきた｡

ヤンキースの編成部門最高責任者であるブライアン･キャッシュマンGMは今オフの日本人選手獲得について､
｢すでに金の無駄だということを学んだ｡投じる金額とリスクが大き過ぎる｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
さらに､ポスティングについても､
｢まったく気に入らないシステムだよ｣(同)
と厳しい口調で言い放った｡

同GMには2006年オフに井川慶投手獲得という苦い経験がある｡
井川獲得のためにヤンキ－スは､ポスティングによる交渉権の獲得と5年間の年俸で約4600万ドル(当時約54億円)を投資｡
しかし､井川のメジャーでの登板はここまでわずか16試合｡最近2年間はマイナー暮らしを送っている｡

同GMは井川獲得について､
｢大失敗だったのは明らかだ｣(同)
と吐き捨て､岩隈のポスティングについては､
｢前回のような大きな金額は動かないだろう｣
とメジャー全体がポスティングに消極的であるとの見解を示した｡

同GMの言うとおり､メジャーで通用するか未知数の日本人選手に巨額の投資をするなら､フリーエージェントの大物選手と契約を交わす方が確実という考えがメジャーに広がっているという｡

日本では抜群の実績を誇る岩隈やダルビッシュ｡
自らの価値は､その実力で証明するしかないようだ｡

(2010年10月14日)

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