不振のダルビッシュが苦悩激白! ｢何もかもうまくいかないのは初めて｣

米大リーグ･レンジャーズのダルビッシュ有投手が8日､自身のブログで現在の心境を明かした｡

前半戦を10勝5敗､防御率3.59の好成績で終え､オールスターにも選出されたダルビッシュ｡
しかし､後半戦は5試合に先発して1勝3敗､防御率7.76｡
前回登板となった6日のレッドソックス戦では､自己ワーストの11安打を浴びた｡

かつてない不振に苦しむ中､ダルビッシュは『｢試練｣ではなく望んだものだから』と題したブログエントリーを更新し､
｢何もかもがうまくいかないのは野球人生で初めてでしょう｡
色んなものが見えなくなってたと言うか｡
で一回落ち着いて､自分の人生振り返ってみて考えよう｡となりました｣
との書き出しで､現在の率直な想いをつづった｡

これまでの人生を､
｢上手く行き過ぎてる感じがあります｡
これは自分の力というか周りに恵まれ過ぎてるからだと思います｣
と振り返ったダルビッシュ｡
恵まれた環境で野球選手としては成長できたものの､
｢『人間』としては全く成長出来てない｣
と分析した｡

そして､現在の苦しい状況を､
｢『人間』として成長出来るのはこういうタイミングしかない｣
と捉え､
｢『やまない雨はない』とかそういう類の言葉に頼ると凄く楽だけど､それで気持ちを楽にして乗り切っても意味が薄れる気がするから､とことん追い込んでいこうと思ってます｣
とあえて厳しい道を選択すると宣言｡
前回登板までは､
｢マイナス思考で人のせいにしたり､逃げたしたいって気持ちもあったかもしれません｣
と反省しつつ､エントリーの最後では､
｢この後の試合は野球だし､どうなるかわかないけど『明るく､誰のせいにもせず､前向きに､最高の準備』をしてのぞんで行きたいと思います｣
と前向きにつづった｡

次回登板は12日(日本時間13日)のタイガース戦｡
苦しんだ先に､目標とする"世界No.1投手"の頂が見えてくるはずだ｡

(2012年8月10日)

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