ダルビッシュのWBC出場は絶望的!? 原因は梨田氏の入閣か…

メジャー移籍1年目から16勝9敗､防御率3.90､221奪三振という好成績を残したレンジャーズ･ダルビッシュ有投手｡
先発したワイルドカードゲームで敗れ今季終了となってしまったが､来年3月のワールド･ベースボール･クラシック(WBC)では日本のエースとして大きな期待を寄せられている｡

ただ､関係者の間では､
｢ダルの代表入りは消滅した｣(引用:日刊ゲンダイ)
という声が｡
その理由は､日本代表の野手総合コーチに就任した梨田昌孝氏にあるという｡

梨田氏は2008年から2011年まで日本ハムの監督を務めており､ダルビッシュとはいわば"師弟関係"｡
実際､梨田氏のコーチ就任が決まった理由を､ダルビッシュとのパイプを強化するためと報じるところもあったほどだ｡

しかし､2人の関係に詳しい北海道のマスコミ関係者は､
｢ダルは､梨田氏を快く思っていない｣(同)
と断言｡
その理由をこう明かしている｡

｢ダルはチームの勝利のためなら､登板過多になっても意気に感じて投げるタイプ｡梨田氏はそんなダルの気持ちを引き出すことができなかった｡
その象徴が昨季の西武とのCSファーストステージ第1戦｡完投ペースのダルを7回1失点､わずか104球で降板させた｡
ファイナルステージを見据えた継投も､試合は延長十一回に逆転負けを喫した｡ダルは試合後に『チームの戦略なんで』と言いながら､内心は梨田氏に失望した｣(同)

ダルビッシュと梨田氏の関係に決定的な亀裂が入ったのは昨シーズン終盤｡
このとき､ダルビッシュは楽天･田中と最多勝､防御率で激しいタイトル争いを演じていた｡
しかし､梨田氏はダルビッシュのタイトル獲得をアシストするどころか､田中と対戦した楽天戦(10月16日)で､糸井､陽ら主力を温存｡
結局､チームは5安打完封負けを喫し､これに激怒したダルビッシュは2日後に予定されていたシーズン最終戦での先発を回避した｡

険悪なままダルビッシュはメジャーへ移籍し､梨田氏も監督を勇退し解説者の道へ｡
今年のキャンプ中､梨田氏はわざわざ渡米し､取材と激励のためダルビッシュのもとを訪ねたが､会話どころか挨拶すらできなかったという｡

レンジャーズ側は所属選手のWBC出場について､
｢大会を支援する方針に変わりはない｡選手の判断次第だ｣(スポニチアネックスより)
とコメントしており､参加を容認する構え｡
しかし､梨田氏の入閣で､ダルビッシュ自身の参加への意思は揺らいでいるはず｡
山本監督率いる｢侍ジャパン｣は､絶対的エースを欠いて3連覇を目指す可能性もありそうだ｡

(2012年10月14日)

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