栗山監督､ダルビッシュの穴埋めに川上憲伸獲得!? ｢軸になる投手獲得の思いある｣

日本ハム･栗山英樹監督が19日､表敬訪問した北海道庁で､米大リーグ･レンジャーズ移籍が決定したダルビッシュ有投手に惜別のエールを送った｡

ダルビッシュは同日､ポスティング史上最高額となる6年総額6千万ドル(約46億円)という大型契約でレンジャーズと合意｡
しかし､昨年まで評論家としてダルビッシュの投球を追い､メジャーにも精通している栗山監督は､
｢個人的にはもっと金が取れる投手だと思っている｡米国での実績が違うけど､(ジャイアンツの)リンスカムと同じようなものを持っている｣(スポニチアネックスより)
とサイヤング賞右腕を引き合いに出し､持論を展開｡
監督として絶対的エースの流出は痛いが､
｢レンジャーズの打撃陣を考えれば18～20勝｡それ以上もある｡世界を牛耳る姿が見たい｣(同)
と笑顔でエールを送った｡

一方でダルビッシュの穴埋めは急務だ｡
栗山監督は､
｢ファイターズは育成がベース｣(サンケイスポーツより)
と若手の奮起に期待しながらも､
｢フロントが勝ちにいく姿勢をみせるのも必要｡軸になる投手獲得の思いはあるし､フロントにはオファーはしています｣(同)
と明かした｡

ダルビッシュの移籍が決まったことで､日本ハムにはポスティングの入札金5170万ドル(約40億円)が振り込まれることになる｡
潤沢な獲得資金で栗山監督が狙うのは､昨季限りでブレーブスとの契約が終了した川上憲伸投手だ｡

川上は昨季､右肩痛に悩まされメジャーでの登板はなかったが､今オフはすでにキャッチボールを再開｡
肩の状態さえ万全に戻れば､日本で112勝を挙げた右腕は大きな戦力となるだろう｡

島田利正球団代表は入札金の使い道について､
｢これから考えていく｡補強?その面も含めてです｣(同)
と明言を避けたが､日本ハムは2010年オフにも川上の獲得を報じられており､以前から調査を続けていることは間違いない｡
メジャーへ流出したエースの穴を埋めるのは､メジャー帰りの右腕ということになるだろうか｡

(2012年1月20日)

その他のBASEBALLニュース