中日復帰の川上､右肩痛からの復活をアピール! 権藤コーチ｢故障者じゃない｣

米球界から4年ぶりに古巣復帰した中日･川上憲伸投手が2日､キャンプ初となるブルペン入り｡
権藤投手コーチが見守る中､立ち投げも含む50球を投げ込み､右肩痛からの復活をアピールした｡

キャンプ初日の全体練習から軽快な動きを見せていた川上｡
｢早く自分のスタイルを首脳陣やチームメートに伝えたい｡感覚的に明日いける｣(ニッカンスポーツより)
と予告していた通り､2日目に早くもブルペン入りすると､直球を軸にカーブやスライダーなど変化球も披露｡
コントロールにばらつきはあったものの､代名詞ともいえるカットボールは全盛期と変わらぬキレを見せていた｡

川上は2008年オフにFA権を行使して米大リーグ･ブレーブスへ移籍｡
1年目こそ先発で7勝を挙げたが､翌年はわずか1勝｡
右肩痛が深刻化した昨季は2A､ルーキーリーグで2勝4敗と不振に苦しみ､メジャーへ昇格できないままシーズンを終えた｡

獲得に動いた球団フロントはかつてのエースに期待を寄せる反面､年俸3000万円プラス出来高の1年契約という厳しい条件を提示｡
佐藤球団代表は実際に復活できるかは未知数であるとし､
｢挑戦してもらうわけだから､1年間でどれだけできるか｣(中日スポーツより)
と契約内容について説明していた｡

しかし､この日の投球を見た権藤投手コーチは､
｢故障者じゃないね｡憲伸があそこまで戻ってるとは思わなかった｣(デイリースポーツより)
と復活に太鼓判｡
開幕投手争いについても､
｢戦いの中に入ってきたね｣(同)
と候補の1人であることを示唆した｡

川上自身も､
｢これからはコントロールを意識しながら徐々に上げていきたい｣(スポニチアネックスより)
と手応えを感じている様子｡
高木新監督を迎えてリーグ3連覇を目指すチームに､頼もしい男が帰ってきた｡

(2012年2月3日)

その他のBASEBALLニュース