巨人･高橋由伸の大減俸は甘すぎる!? 年俸1億7000万円で完全復活はあるか･･･

今月10日､巨人･高橋由伸外野手が契約更改交渉に臨み､1億8000万円減の年俸1億7000万円の1年契約でサイン｡
野球協約で定められた減額制限40%を上回るマイナス52%､球団史上最高額の大減俸は各スポーツ紙で大きく取り上げられた｡

しかしその一方で､いまだに1億7000万円という高額年俸を受け取ることに疑問の声も挙がっている｡

高橋由は2007年オフに総額16億円の4年契約を結んでから成績が急降下｡
2009年は腰痛のためわずか1打席の出場に終わり､完全復活を目指した今季も95試合に出場して打率.246､15本塁打､37打点という成績に終わった｡

かつてはその華麗なバットコンロールと芸術的な守備で"天才"と呼ばれた高橋｡
しかし､今では首脳陣が起用法に頭を悩ませる存在になっているとチーム関係者は明かす｡

｢95試合の出場といっても､スタメンで出たのはわずかに78試合｡腰に爆弾を抱えている高橋由に関しては､当日の状態をコーチが確認しなければならない｡
試合中のアクシデントとはいえ今年もフェンスに激突して肋骨骨折を負って､1カ月半の離脱もあった｡期待はできても計算できない高橋由の起用には､首脳陣も頭を痛めていた｣(日刊ゲンダイより)

巨人は今オフ､すでにラミレスの退団が決定｡
現在のところ､外野のレギュラーが確定しているのは今季首位打者を獲得した長野久義だけと言っていいだろう｡
来年37歳を迎える"半レギュラー"の高橋由に､1億7000万円の価値があるかは確かに疑問だ｡

高橋由は契約更改後､
｢まだ戦力と言っていただいたので､頑張ろうかなと思う｡気力もあるし､今年終わったことはどうしようもない｣(スポニチアネックスより)
と大減俸にも清々しい表情でコメント｡
来季に向けては､
｢今年もそうだけど後がない気持ちでやっている｡とにかく試合に出ること｣(同)
と進退をかけて臨む決意を口にした｡

大型契約を結んだ直後から成績が急降下したことを考えると､どこかに甘えがあったと言われても仕方がないだろう｡
背水の陣で臨む来季の年俸が1億7000万円では､恵まれすぎているのかもしれない｡

(2011年11月19日)

その他のBASEBALLニュース