巨人･高橋由伸が通算1500安打達成! 度重なる怪我に｢無理かなと思うときもあった｣

【巨人 3-0 広島東京ドーム】
巨人･高橋由伸外野手が10日､広島戦で3安打を放ち､プロ野球史上108人目となる通算1500安打を達成｡
チームは完封勝ちで今季初の同一カード3連勝を飾った｡

2試合連続で慣れない2番に入った高橋由｡
しかし持ち味の積極的な打撃は健在で､一回に左越え二塁打を放つと､三回には全力疾走で二塁内野安打｡
大記録に王手をかけて臨んだ五回の第3打席では､外角の球を逆らわず左翼線に運び､今季2度目の猛打賞で記録を決めた｡

高橋由は慶応大学のスター選手として､1997年に逆指名で巨人に入団｡
右足を高く上げる独特の一本足打法で､1年目から打率.300､19本塁打､75打点という好成績を残した｡
その後も主力打者として活躍を続け､プロ7年目の2004年には通算1000本安打を達成｡
しかし､そこから500本打つのに7年を要した｡

毎年のように故障でシーズン途中に離脱｡
信条とする全力プレーを貫いた結果､打球を追って外野フェンスに激突しての怪我が相次いだ｡

また重い腰痛が持病となり､2009年には選手生命をかけて手術｡
復活を誓った昨季は本調子とはいえず､スタメンから外れることも多かった｡

今季も開幕直後の4月26日に外野フェンスに激突して肋骨を骨折｡
それでも腐ることなく､育成選手に混じって2軍施設で早朝から汗を流した｡

幾多の苦難を乗り越えて偉大な記録を達成した高橋由は試合後､
｢家族を含め､数えきれないくらいの人にお世話になった｡支えてくれた方々に感謝したい｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
怪我との闘いを思い出したのか､
｢正直(1500安打は)難しいかな､無理かなと思うときもあった｣(同)
と本音も漏らした｡

高橋由の記録達成とともに､チームも今季初の同一カード3連勝｡
12日の阪神戦から始まる9連戦に向け､最高の形で弾みをつけた｡

(2011年7月11日)

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