日本一が置き土産!? ロッテ･西岡剛､小林宏が揃ってメジャー移籍か!?

中日との激闘を制し､日本一に輝いたロッテに早くも激震だ｡

今オフ､ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍が濃厚とされる西岡剛内野手につづき､抑えの小林宏投手もメジャー移籍を希望していることがわかった｡

小林は2007年オフ､球団側に対しポスティングでの移籍を打診｡
この時は球団側の了承を得ることはできなかったが､メジャー志向は消えていなかった｡

今季獲得した海外FA権を行使しての移籍が濃厚とされる小林はこの日､
｢きょうは楽しんで､(権利行使は)あしたゆっくり考えたい｣(スポーツ報知より)
と明言を避けたが､あるメジャー関係者は､
｢小林に関してはアラン･ニーロが代理人だと聞いている｣(同)
とコメント｡
過去に田口壮､岩村明憲らのメジャー移籍を担当した敏腕代理人と契約していることを明かした｡

小林は2005年から3年連続で2ケタ勝利をマーク｡
2006年にはWBCの日本代表にも選ばれたが､ここ2シーズンは47試合で9勝25敗と不調に陥っていた｡

しかし､今季から就任した西村監督の判断で抑えに転向｡
29セーブ､防御率2.21と見事に復活を果たし､日本シリーズでも好投を見せた｡
シーズン中にはメッツなどのスカウトが視察に訪れており､複数球団が獲得に乗り出すことになりそうだ｡

球団側は､
｢彼が出て行くことに備えて､外国人投手をリストアップしている｡シコースキーみたいなのが見つかれば｡秋季キャンプで2人テストする｣(同)
と話しており､FA権行使の場合は留意しない方針を固めているとみられる｡

一方の西岡は優勝を決め､
｢この優勝だけを目指してここまでやってきた｡1年間野球のことだけ考えてきた｣(サンケイスポーツより)
と喜びを爆発させ､メジャー移籍についてはノーコメント｡

しかし､石川球団運営本部長は､
｢僕としては､ポスティングはダメと言いたい｡いなくなった場合の戦力ダウンは想像がつかない｣(スポーツ報知より)
としながらも､
｢西岡本人の方から話し合いをしたいと言ってくれば､話をする｣(同)
と交渉の場を設ける姿勢を明らかにした｡

今シーズン､キャプテンに就任し全試合フルイニング出場を果たした西岡は､206安打､打率.346をマークし､最多安打と首位打者のタイトルを獲得｡打撃だけでなく､セカンド､ショートどちらもこなす器用さが大きな魅力となっているようで､ジャイアンツなど数球団が興味を示しているとみられる｡

クライマックスシリーズ終了時､
｢やっぱり野球ができた発祥の国｡野球選手をしていたら､誰もがあこがれる場所だとは思う｣(同)
とメジャーへの熱い思いを語っていただけに､西岡が球団と交渉に臨むのは確実だろう｡

不動のトップバッターと守護神のメジャー移籍｡
優勝の余韻が冷めやらぬ中､ロッテにとっては頭の痛い問題になりそうだ｡

(2010年11月8日)

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