楽天･下柳が戦力外! 米国､南米での現役続行も視野か

楽天･下柳剛投手が1日､球団から戦力外通告を受け､今季限りで退団することが分かった｡

長崎県長崎市出身の下柳は､1990年に社会人･新日本製鐵君津からドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)に入団｡
1996年にトレードで日本ハムへ移籍すると､翌年から1999年まで3年連続60試合登板を記録するなど中継ぎとして活躍した｡
2000年から先発に転向し､2003年に再びトレードで阪神へ移籍｡
1年目に初の二ケタ勝利(10勝)をマークすると､2005年には15勝3敗､防御率2.99の好成績を記録｡
プロ野球史上最年長記録となる37歳での最多勝獲得となった｡
この年から4年連続二ケタ勝利をマークするなど先発陣の柱として活躍したが､2011年はわずか6試合の登板に留まり､プロ1年目以来の未勝利｡
同年オフに戦力外通告を受け､今季はテストを経て楽天に入団｡
開幕ローテーション入りこそ果たしたものの､4試合を投げて0勝2敗､防御率5.29と振るわず､5月に抹消されてからは2軍暮らしが続いていた｡

楽天は今季､ルーキー･釜田や2年目･美馬が先発として台頭｡
若返りが進む中､球団の来季戦力構想から外れ､退団が決まった｡

下柳は周囲に､
｢このままでは終われない｣(デイリースポーツより)
と現役続行の意思を示しているとのことで､現在も仙台市内の2軍練習場でトレーニング中｡
オフの12球団合同トライアウト受験も視野に入れているが､移籍先は国内に限定せず､米国や南米での現役続行も考えているという｡

同級生の阪神･金本は今季限りでの引退を表明した｡
遅咲きの技巧派左腕はどのような決断を下すだろうか｡

(2012年10月2日)

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