西武･涌井の処分に主力からも疑問の声! ｢やりすぎなんじゃないか｣

写真誌『フライデー』での女性問題報道を受け､先月22日に2軍降格となった西武のエース･涌井秀章投手｡
女性問題での降格は前代未聞だが､球団はエースとしての品格を問題視｡
飯田専務取締役は､
｢先日の報道を受けて､1軍で試合を続けるよりプロ野球選手としてどうあるべきかを考える時間を､本人に持ってもらう趣旨で登録抹消を決めました｣(サンケイスポーツより)
と説明するとともに､
｢(復帰時期については)未定です｣(同)
と処分が無期限であることを示唆した｡

涌井は今季､5年連続5度目の開幕投手を務めたが､開幕から3連敗と調子が上がらず､5月から抑えに転向｡
2軍への降格が決まると､
｢野球でも私生活でも迷惑ばかりかけて申し訳ないとしか言いようがない｣(スポニチアネックスより)
と反省を口にし､がっくりと肩を落とした｡

ただ､チーム内では涌井に対して同情的な声も出てきている｡
ある主力選手は球団側の決定にこう疑問を投げ掛ける｡

｢ちょっとやりすぎなんじゃないかと思う｡涌井は(年俸調停など)他の問題も抱えていたりするからかもしれないけど､それにしてもそこまでする必要があるのかなと思ってしまう｣(日刊ゲンダイより)

問題となった『フライデー』の報道内容は､福岡･中洲のホステス(24)が､涌井と交わしたメールや札幌に呼び出されてホテルに宿泊したことなどを赤裸々に告白しているというもの｡
ベッドで眠る涌井とホステスのツーショット写真も掲載された｡

ただ､涌井も相手の女性も独身であり､ましてシーズンオフの話｡
別の主力選手も､
｢他の球団ではまず見たことない(処分だ)よね｡球団の気持ちも分かるけど､ちょっといきすぎている気がする｡『フライデー』されるたびに抹消していたらキリがない｣(同)
と涌井を擁護している｡

主力選手が球団の決定に不信感を抱く中､先月27日の阪神戦では救援陣が乱れサヨナラ負け｡
｢涌井がいれば…｣と思わざるを得ない試合内容で､渡辺監督も､
｢後ろの投手が抑えないと勝てない｣(スポニチアネックスより)
と頭を抱えた｡

チームは6月1日時点で､17勝26敗1分けで最下位｡
苦しい状況の中､涌井抜きでの戦いはいつまで続くのだろうか｡

(2012年6月2日)

その他のBASEBALLニュース