故障明けの西武･涌井秀章が圧巻の完投勝利! 交流戦最多タイの18勝目!

【西武 4-1 横浜西武ドーム】
プロ野球は17日､7年目を迎えた｢日本生命セ･パ交流戦｣が開幕｡
各地で6試合が行われた｡

本拠地で横浜と対戦した西武は､エース･涌井秀章投手が先発｡
5安打無四球の1失点完投で､開幕戦以来の勝利(2勝目)を挙げた｡

今月3日のロッテ戦後､右ひじの違和感で登録を抹消されていた涌井｡
しかし､
｢10日間(登録抹消)も休ませてもらったので｣(デイリースポーツより)
という言葉通り体調は万全だったようで､三回まで完璧な投球を披露｡
直球の最速は149キロを計測し､決め球のスライダーも低めに決まった｡

六回に自らの暴投で1点を失ったが､最後まで球威は衰えず､九回1死からは3番スレッジ､4番村田を連続三振｡
9回をわずか115球で危なげなく投げ切り今季2勝目､交流戦通算18勝はソフトバンク･和田に並ぶ最多タイ記録となった｡

試合後に涌井は､
｢八回に監督から98球と球数を聞いて､最後までいかせてもらった｡久しぶりにいいピッチングができた｣(同)
と満足げにコメント｡
交流戦最多勝利には､
｢セの打者が普段僕を見ていないので戸惑っているだけでしょう｣(同)
とおどけ､笑顔を見せた｡

借金4で5位と低迷している西武｡
交流戦を浮上のきっかけとしたい渡辺監督は､
｢球数も少なかったし､余計な四球もなかった。良いペースで投げてくれた。スライダーの高さを間違えなかったね｣(サンケイスポーツより)
と故障明けで完投したエースを絶賛した｡

昨年は交流戦を2位で終え､前半戦を首位で折り返した西武｡
眠れる獅子は交流戦で目覚めることができるだろうか｡

(2011年5月18日)

その他のBASEBALLニュース