特別扱いのダルビッシュにチーム内から厳しい声! ｢アイツは何様のつもりだ｣

先日､オープン戦2度目の登板で3回3安打4四球2失点という不安定な投球を見せた米大リーグ･レンジャーズのダルビッシュ有投手｡
日本では敵なしだったが､メジャーで活躍するためには滑りやすいとされる公式球や乾燥した気候など､まだまだ克服しなければならない課題があることを露呈した｡

ただ､ダルビッシュの実力を考えれば､こうした課題は開幕までに克服してくるはず｡
それよりも心配のなのは､チームメートとのコミュニケーションだ｡

キャンプ序盤､チームメートと笑顔で談笑するシーンが何度か報じられたダルビッシュ｡
しかし最近､そうしたシーンはほとんど見られず､キャッチボールも日本人スタッフと行うことが増えた｡

一体､この数日間に何があったのか｡
米メディア関係者は､その理由をこう語っている｡

｢ダルは通常､マネジメント会社､代理人､契約するスポーツメーカーの関係者や個人的な通訳などを従えている｡運転手が車のドアの開け閉めまでやっている｡そういう経緯もあって､アイツは何様のつもりかと陰口をたたかれているのです｣(日刊ゲンダイより)

中でもダルビッシュに対して強い反感を示しているのが中南米系の選手達｡
通訳やスタッフなど付けず､格安の契約金と年俸でマイナーから這い上がってきた彼らには､強いプライドとハングリー精神がある｡

｢自分たちはバット1本､ボールひとつでメジャーリーガーとしての地位を築いたという自負がある｡日本での実績などうのみにはしないし､メジャーで結果を残してナンボだと考えている｡公式戦で1球も投げていないうちからチヤホヤされ､お付きを何人も伴って球場入りするダルにカチンときているのですよ｣(同)

ダルビッシュに対して複雑な感情を抱いているのは中南米系の選手だけではない｡
ローテーション入りを争うことになる先発投手たちも､ダルビッシュの扱いに疑問を感じているようだ｡

レンジャーズの先発候補は現在7人｡
メジャーでは4人でローテーションをやりくりすることが多いため､少なくとも2人は中継ぎ､もしくは敗戦処理に回ることになる｡
先発候補たちは4つの枠を巡ってオープン戦で必死のアピールを続けているが､実質的に枠は3つしかないと言っていい｡
なぜなら､6年総額6000万ドルという超大型契約で入団してきたダルビッシュには､すでに先発ローテーション入りが確約されているからだ｡

｢去年16勝のホランド､14勝のハリソン､13勝のオガンドも例外ではなく､オープン戦の結果次第で先発を外される可能性もある｡そういう状況でメジャー実績もないのに先発が確約されているダルに対し､なぜあいつだけ…という思いがあるのです｣(同)

今のところ､チーム内では"裸の王様"状態のダルビッシュ｡
シーズン本番でその実力を証明し､本物の王様になることはできるだろうか｡

(2012年3月25日)

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