巨人､6選手への契約金超過発覚も反論! ｢社会的に非難されるものではない｣

『朝日新聞』は14日､巨人が球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5000万円)を超える契約を多数の選手と結んでいたと報道｡
これに対し巨人側は15日未明､同紙の取材を受けたことを明らかにした上で､｢社会的に非難されるものではない｣などと主張した反論文書を発表した｡

プロ野球では1993年のドラフトから､社会人と大学の選手が入団する球団を選べる逆指名制度を導入｡
これに伴い､球団間の争奪戦で契約金が高騰するのを避けるため､新人選手の契約金の最高標準額を1億円プラス出来高5000万円とすることを12球団で申し合わせた｡

しかし今回､『朝日新聞』の取材により､高橋由伸､上原浩治(現レンジャーズ)､二岡智宏(現日本ハム)､阿部慎之助､内海哲也､野間口貴彦の6選手に最高標準額を超える契約金が支払われていたことが発覚｡
最も高額なのは2000年のドラフトで入団した阿部の10億円で､各選手とも1億5000千万円を超過する金額については､複数年にまたがって分割払いされていたという｡

球界では2007年､横浜(現DeNA)と西武が新人選手に対して最高標準額を超過した契約金を支払っていたことが発覚｡
この際､当時の根来泰周コミッショナー代行は両球団を厳重注意とし､新人選手の最高標準額についての考えを厳格化した｡

ただ､今回､最高標準額超過を報じられた6選手はいずれも2007年以前に入団｡
そのため巨人側は､反論文書の中で､
｢最高標準額は上限ではなく緩やかな目安であり､78年から07年まで30年近くそのように認識され､用いられてきた｣(読売新聞より)
と説明し､
｢球界のルールに反しておらず､税務申告も適正に行っており､社会的に非難されるものではない｣(同)
と主張している｡

昨シーズン終了直後､当時の清武英利球団代表を中心とする"お家騒動"でも世間を騒がせた巨人｡
開幕まで約2週間となった今､選手達に動揺が広がらなければいいが｡

(2012年3月15日)

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