日本ハム･ダルビッシュ､松坂越えの大記録達成も｢普通のアウト｣と興味ナシ!?

【日本ハム 3-2 ソフトバンク札幌ドーム】
日本ハムのダルビッシュ有投手が26日､ソフトバンク戦に先発し､8回2失点の好投で今季2勝目｡
10三振を奪い､史上7位のスピードで通算1000奪三振を達成した｡

勝てばチームが単独首位に立つ大一番で､ソフトバンクの先発はエース･和田毅投手｡
この状況にダルビッシュが燃えないわけがない｡

立ち上がりはボールが高めに浮くなど調子はいまひとつだったが､五回から急きょ投球フォームを変更｡
なんと､球威が増す反面､右ひじへの負担が大きいという理由から封印していたオープン戦時のフォームに戻したのだ｡
五回以降は直球25球のうち20球が150キロオーバー｡
リスクを承知の上で思い切り腕を振り､マウンド上で何度も雄たけびを上げた｡

記念すべき1000個目の三振を奪ったのは八回｡
無死満塁という大ピンチで本多を3球三振｡
続く内川の二ゴロの間に1点を失ったが､4番･カブレラからは152キロの直球で1001個目の三振を奪った｡

1058回2/3イニングでの1000奪三振達成は､松坂大輔を上回る史上7番目のスピード記録｡
しかし､この記録はダルビッシュにとってあくまで通過点｡
試合後も､
｢普通のアウトです｣(スポーツ報知より)
と素っ気なく振り返った｡

それよりも､この日の勝利で日本ハムは単独首位に浮上｡
お立ち台では､
｢力を振り絞ったのでフラフラですけど､何回立っても1番気持ちいいです｣(同)
と満足げに笑顔を見せた｡

自らの記録よりも､チームの勝利を優先するダルビッシュ｡
2年ぶり優勝へ､頼りになるのはやはりこの男しかいないだろう｡

(2011年4月27日)

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