ツインズ･西岡剛が逆転呼び込む貴重な一打! "戦犯"から一転､勝利の立役者に!

【ヤンキース 4-5 ツインズ】
米大リーグ･ツインズの西岡剛内野手が5日(日本時間6日)､敵地でのヤンキース戦に｢2番･二塁｣で先発出場｡
延長十回に勝ち越しへつなげる右前打を放ち､チームの勝利に貢献した｡

同点で迎えた延長十回､無死一塁の場面で打席に入った西岡はバントの構え｡
しかし､相手投手･ローガンの力ある直球に押され､2球続けてファウル｡
簡単に追い込まれてしまったが､頭の中では､
｢きょうのストライクゾーンは広い｡際どいのは全部振っていこう｣(スポニチアネックスより)
と冷静に考えることができていたという｡

その言葉通り､見逃せばボールという3球目を右前へ｡
無死一､三塁とチャンスを拡げ､一塁塁上ではガッツポーズも飛び出した｡
勢いに乗ったツインズは､続くマウアーの右前適時打で勝ち越しに成功｡
過去9季連続で負け越している敵地･ヤンキースタジアムで､4点差をひっくり返す価値ある勝利をもぎ取った｡

西岡は試合後､
｢2番打者としてサイン通りに送ることがベストですけど失敗してしまった｡その後引きずらずに打てたのがよかった｡ホッとしましたね｣(同)
とコメント｡
ガーデンハイアー監督は､
｢立て続けにバントを失敗して､パニックになってもおかしくなかったが､深呼吸して落ち着いて､逆方向へしっかりと打った｡ベテラン(玄人)らしい打撃だった｣(サンケイスポーツより)
と西岡の精神力の強さを称えた｡

実はこの日､一死満塁で迎えた八回の第4打席では3球三振を喫していた西岡｡
チームが敗れれば"戦犯"となる可能性もあったが､自らのバットで勝利の立役者となった｡

ここまでチームワーストの7三振を喫するなど､まだまだ課題はある｡
それでも勝負強い打撃を続けていけば､チームやファンからの信頼を勝ち取ることができるはずだ｡

(2011年4月7日)

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