西武･涌井秀章､2度目の保留で越年決定!! 球団からは｢頑張ってない｣とキツイ一言!?

西武の涌井秀章投手が27日､西武ドームで2度目の契約更改に臨み､前回提示と同じ現状維持の2億円プラス出来高払いを保留した｡
これで涌井は自身初の越年が決定｡
若きエースは球団側と納得いくまで話し合う覚悟だ｡

約1時間50分にも及んだ交渉には､代理人の大友良浩弁護士も同席｡
他球団のエース級の最近5年間の成績などをまとめた資料を持参し､評価の見直しを訴えた｡

しかし､球団側の提示は前回と変わらず現状維持｡
涌井は､
｢14勝を評価してもらえなかった｡(球団からは)『後半頑張っていない』といわれた｣(サンケイスポーツより)
と無念の表情を浮かべた｡

涌井は今季､27試合に登板してチームトップの14勝を挙げたが､球団側が指摘するのは後半戦の成績｡
ペナントレースが激しさを増す8月以降､3勝2敗とエースらしい投球ができなかったのだ｡

だが､涌井には5年連続二ケタ勝利という自負がある｡
会見では､
｢この5年間ローテを外さずにやってきたのは(球界で)僕くらいしかいない｣(スポーツ報知より)
と語気を強め､
｢ダルには防御率で負けているかもしれないけど､ほかは勝っている部分もある｣(同)
と今季年俸3億3000万円の同級生､日本ハム･ダルビッシュ有投手を引き合いに出した｡

初の越年が決まったが､涌井が求めているのはお金ではなく"正当な評価"｡
会見の最後には､
｢例えば､(ドラフト1位の)大石が(勝っても)上がらないと思うかもしれない｡西武の将来のことを考えて評価してほしい｡納得するまで判を押すつもりはありません｣(スポニチアネックスより)
と投手陣のリーダーとして､悪しき前例を作らぬよう徹底抗戦していくことを宣言した｡

果たして､涌井の思いは球団側に伝わるのか｡
3度目の交渉は年明け早々にも行われる予定だ｡

(2010年12月28日)

その他のBASEBALLニュース