イチローはヘッドスライディングしない!? 桑田真澄が語る野球論とは!?

独自の野球哲学が､多くの選手から支持されている､元巨人のエース･桑田真澄｡
確かな理論に裏打ちされた､わかりやすい解説にも定評がある｡

そんな桑田がイチローのプレーに言及し､話題になっている｡

19日､スポーツ番組『S1』(TBS系)で｢ヘッドスライディングはしない方がいい｣という持論を展開｡

しかし､番組で検証したところ､ベースを駆け抜けるより､ヘッドスライディングした方が､4人中3人が一塁へ早く到達したという結果が｡

それでも桑田は､
｢昔はビデオやテレビを超スローとかで見れなかったので､イメージだけで伝えてこられたんですよね｣
と前置きし､
｢身体ができあがったプロ野球選手はやってもいいし､好きにすればいいんです｡ビジネスですからね｡でも､成長期にある子供達は毎年骨や関節が伸びてますよね｡その段階でヘッドスライディングをすると､脱臼や骨折や突き指をするんです｣
とヘッドスライディングの危険性を指摘した｡

さらに､
｢世界の盗塁王･福本さん､今でいうとイチロー君｡ヘッドスライディング見たことないでしょ?｣
とイチローの名前を使い､自らの野球理論の正当性を訴える桑田｡

ここで番組は､フォローのつもりなのか､
｢ヘッドスライディングをして､ケガをした記憶もあるので､それからはあまりしていないですね｡肩を脱臼したりとか､大きなケガが多くなってしまうので､僕はなるべく足でスライディングをした方がいいと思います｣
という2007年から3年連続で盗塁王を獲得している西武･片岡易之のコメントをVTRで紹介した｡

確かにヘッドスライディングは怪我と隣り合わせの危険なプレー｡
実際にイチローはヘッドスライディングを最も嫌いなプレーに挙げており､弟分のソフトバンク･川崎宗則がヘッドスライディングした際に苦言を呈した程だ｡

しかし､ファンがヘッドスライディングで盛り上がることも事実｡
怪我に気をつけてほしいが､選手たちの迫力あるプレーをこれからも期待したい｡

(2010年9月23日)

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