日本野球は｢3Aレベル｣アノ大打者がイチローの記録に物申す!!

米大リーグ･マリナーズに所属するイチロー外野手に､あの世界的打者が噛み付いた｡

日米通算3500安打にあと｢3｣と迫ったイチロー｡
そんな大打者について､米スポーツ専門局ESPNの2人のコラムニストが､同局のサイトに興味深い記事を掲載し話題になっている｡

コラムニストの一人､リック･ライリー氏は野球だけでなく､米スポーツを幅広く扱う人気コラムニスト｡

同氏はこのほど､4256安打の大リーグ通算安打記録を持つピート･ローズ氏にインタビュー｡

ローズ氏は､イチローが日本のプロ野球で記録した1278安打を大リーグの安打数と合わせてカウントするべきかとの質問に､
｢わたしを日本で5､6年プレーさせてごらん｡日本の野球を悪く言うつもりはないが､基本的には(マイナーの)3Aレベルだ｣(スポニチアネックスより)
と答え､同等に扱うべきではないという考えを示した｡

さらに､ローズ氏は自身の持つ10度のシーズン200安打という記録に迫っているイチローの打撃についても言及｡
｢3､4シーズンは全体の27､28%が内野安打｡世界一幸運な男に違いない｣(同)
と暗に批判的な意見を述べた｡

これに異論を唱えたのが､もう一人のコラムニストで野球を専門としている､ロブ･ナイアー氏｡

同氏は､
｢日本の安打数をカウントするべきかをここで議論するつもりはない｣(同)
としたうえで､イチローが大リーグ1年目に記録した打率3割5分､242安打という数字にローズ氏が1度も到達したことがないと指摘｡

さらに､最初の5年間の平均安打数226本を､ローズ氏のメジャーデビューと同じ22歳から続けていれば現時点で3200本を超える計算になり､同期間内で2966安打を放っているローズ氏を上回るとした｡

これまでに日米で輝かしい記録を打ち立てて来たイチロー｡
その才能は誰もが認めるところだ｡

しかし､ナイアー氏が
｢ただひとつ､生まれるべき国が違っていた｣(同)
と指摘したように､米国で評価されることはそう簡単ではないようだ｡

(2010年9月17日)

その他のBASEBALLニュース