日本ハム･斎藤佑樹が新人勝利一番乗り! ｢野球始めたころからの夢｣と喜び爆発!

【日本ハム 8-4 ロッテ札幌ドーム】
日本ハムのドラフト1位ルーキー･斎藤佑樹投手が17日､ロッテ戦にプロ初先発｡
5回6安打4失点(自責点1)ながら､今季の新人勝利一番乗りを果たした｡

緊張をほぐすようにベンチの前で何度も深呼吸し､マウンドに登った斎藤｡
3万7863人のファンが見守る中､プロ第1球は144キロの直球だった｡

強いこだわりを持つ直球は真ん中高めへのストライク｡
最後は落差あるフォークで､先頭の岡田から空振り三振を奪った｡

しかし､プロの世界は甘くない｡
1死一塁となり､対するバッターは元メジャーリーガー･井口｡
自信を持って投じた外角直球を､右中間スタンドへ完璧にはじき返された｡

いきなりの2失点に球場からは悲鳴にも似た声が｡
だが､"持ってる男"の真骨頂はここからだった｡

その裏の攻撃で､好調のホフパワーが逆転の満塁本塁打｡
これで立ち直った斎藤は､二､三回を三者凡退｡
四回は再び井口の内野安打で無死一塁となったが､4番･金泰均をスライダーで二ゴロ併殺に打ち取った｡

この日､2度目のピンチは五回｡
二死から失策と3連打で2点差に迫られ､なお二死一､二塁｡
勝利投手の権利を得るまであと一死というところで､昨季のチーム本塁打王･金泰均迎えた｡
一発出れば逆転という状況で､斎藤は直球に固執することなくカットボールで勝負｡
カウント2-2-から三ゴロに打ち取り､リードを保ったまま救援陣にマウンドを譲った｡

斎藤は試合後､6安打4失点という内容に､
｢ふがいない｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
しかし､プロ初勝利については､
｢この1勝は野球を始めたころからの夢｡それをかなえることができてうれしいです｣(同)
と素直に喜びを爆発させた｡

次回先発は中6日で24日の楽天戦(ほっともっと神戸)｡
チームはここまで2勝3敗で4位と波に乗り切れていないが､"持ってる男"の勝利がチームに好影響をもたらすだろうか｡

(2011年4月18日)

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