西武･中島裕之のメジャー挑戦は障害だらけ!? 西岡剛の活躍が必須条件か!?

キャンプイン直前の先月28日､2度目の契約交渉の末､3000万円増となる年俸2億8000万円プラス出来高払いでサインした西武･中島裕之内野手｡
昨季は130試合に出場し､打率.314､20本塁打､93打点の好成績で3番打者としてチームを牽引した｡

かねてよりメジャー移籍を目標としてきた中島は今オフ､ポスティング移籍容認を球団側に要求｡
しかし､球団側は曖昧な返事で答えを先送りにしたまま､マスコミへ中島の残留を発表｡
このことで中島は球団に不信感を持ったため､契約がキャンプイン目前までもつれ込んだ｡

しかし､28日に行われた交渉では球団側の態度が軟化｡
会見場に現れた中島は､
｢シーズンが終了したら､真剣に検討してくれるという話を､球団から頂きました｣(夕刊フジより)
と笑顔で語った｡

移籍の条件などについては明かされていないが､中島は早くも来オフのメジャー移籍を確信｡
周囲には､
｢球団は認めてくれる｣(同)
と自信満々に話しているという｡

しかし､球団から前向きな発言はあくまで口約束｡
チーム成績が低迷したり､球団幹部の交代などがあれば状況が一変する可能性もある｡

また､ポスティング移籍の場合､球団側は入札金を得ることができるが､ここにきて日本人野手の評価は急落｡
今オフ同制度でツインズに入団した西岡剛内野手の入札額はわずか4億8000万円であった｡
同じ遊撃を守る西岡が今季､期待を裏切るようなことになれば､中島の入札額にも大きな影響が出ることは必至だろう｡

メジャー移籍のためには多くの障害を乗り越えなくてはならない中島｡
まずは自身の活躍で西武を優勝に導く必要がありそうだ｡

(2011年2月6日)

その他のBASEBALLニュース