松坂大輔､トレード報道に危機感!? 勝負の5年目は｢楽しんでいられない｣

米大リーグ･レッドソックスの松坂大輔投手とメッツのカルロス･ベルトラン外野手とのトレード話が浮上した｡
米国の複数のメディアではベルトランの放出先を探しているメッツが､強打の外野手を探しているレッドソックスに交渉を持ちかけたと報道｡
メッツは交換相手として松坂を指名しているという｡

通算280本塁打を放っているベルトランは､オールスターにも5回出場しているメジャー屈指のスイッチヒッター｡
来季年俸1850万ドル(約15億3550万円)のベルトランと､同1000万ドル(約8億3000万円)の松坂がトレードとなれば今オフ最大の大型トレードとなる｡

そんな中､松坂は12日､自身のチーム｢サムライ｣を率いて､萩本欽一監督率いる茨城ゴールデンゴールズとのチャリティーマッチに参加｡
マウンドに上がることはなかったが､9打数7安打7打点と野手顔負けのプレーを見せファンを楽しませた｡

試合中は笑顔を見せるなどリラックスムードだった松坂だが､試合後は一変｡
トレード報道に触れることはなかったが､
｢来季は､楽しんでいるだけではいられない｡まずはスタートラインにみんなと同じように立てるようにする｣(ニッカンスポーツより)
と険しい表情で危機感を口にした｡

ここ2年間は怪我に泣かされ､わずか13勝｡
先発陣が豊富なレッドソックスの中では､松坂のローテーション入りは保障されていない｡

その現状を誰よりも理解している松坂はまず､1年間投げきれる体力をつけるため年明けからホノルルで自主トレを開始｡
約1ヶ月間､徹底的に下半身を鍛え､安定した投球フォームの基礎を作り上げる｡

この日､監督勇退を発表した萩本欽一氏に対して､
｢来年はゆっくり日本の野球やメジャーリーグを見ていただきたい(中略)07年にワールドシリーズに行ったけど､その後は行けていない｡もう一回､立ちたいですね｣(スポーツ報知より)
とワールドシリーズ進出を誓った松坂｡
"怪物"は本来の輝きを取り戻し､約束を果たすことはできるだろうか｡

(2010年12月13日)

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