石川遼､大会連覇も批判殺到!? 現場のドタバタに大会消滅の危機!?

石川遼の大会連覇で幕を閉じたフジサンケイクラシック｡

石川が高校時代の先輩､薗田峻輔とのプレーオフを制したシーンには誰もが感動しただろうと思いきや､評論家の間では､この大会への評価は低い｡

批判の対象となっているのは､実況と解説｡

薗田が18番でパーパットを外した瞬間､アナウンサーは､
｢王子の前に王様がひれ伏したぁ!｣
と絶叫｡

また､石川の優勝が決まった瞬間に解説の戸張捷氏は､
｢38年間見ているが､歴史に残る名勝負｣
と大絶賛したのだ｡

しかし､実際のプレー内容は､パープレーでも優勝できた薗田が､最終18番でプレッシャーからかボギーを叩きプレーオフに突入｡
そのプレーオフでも､4ホール目で1メートル足らずのパーパットが決められないという始末だった｡

一方の石川も初日こそ完璧なゴルフを見せたものの､最終日は大きな見せ場を作れず､"石川設定"といわれる､2オン可能なパー5でも､前半3番のバーディーだけと､なんとも拍子抜けだった｡

評論家の宮崎紘一氏は､
｢緊迫感のない試合で､バラエティー番組のようなお祭り騒ぎでしたね｡石川をあおりたて､はなから､その他は脇役であるかのように番組が構成されており､試合中継を楽しむことができなかった｡コースセッティング､テレビ中継と石川のための演出を関係者総出で行った印象です｡石川と薗田は先輩､後輩という話題性があっただけ｡3パットボギーで決着という､なんとも締まりのない大会｡とても名勝負とはいえません｣(日刊ゲンダイより)
と試合を振り返った｡

さらに､同大会の会場となっている富士桜CCでは､男子大会を辞め､2004年まで行っていた女子大会を復活させようという声も上がっているようだ｡

｢女子プロは必ずコース関係者に『お世話になります』と挨拶したそうです｡しかし､2005年から男子大会になると､プロがふんぞり返って､エントリーフィを支払う際にもカネを放り投げるようで､態度が悪いとあきれられているのです｡大会前日の水曜日に主賓のひとりが､『プロアマでは男子プロじゃなくて､かわいい女子プロと回りたい』と発言して大会関係者が慌てたそうです｡もう石川遼がいなくてもいいとなれば一大事ですからね｣(同)

石川遼頼みが続くゴルフ界に､変革の時が近づいているのかもしれない｡

(2010年9月8日)

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