ダルビッシュ、怒り頂点に達しファンを一喝! 凍りついたブルペンとは!?

日本ハムのエースであり、WBC日本代表でも勝ち頭になることを期待されているダルビッシュ有投手(22)が28日、
チームの春季キャンプ開始より3日早く沖縄・名護入り。
一球でも多くの球種を試したいと早速ブルペンでの投球練習を開始した。

しかし、投球練習が始まった矢先、みるみるダルビッシュの表情が曇ってゆく。
それでもしばらくは投球を続けたのだが次の瞬間、ブルペン一体が一瞬にして凍りついた。

先ほどまで一心不乱に捕手とサインを交わしながら投球していたダルビッシュが、その視線を捕手の横にいたファンへ送る。
しかしそれは決してファンサービスなんかではない。
そしてダルビッシュはファンを威圧するように言葉を発した。

「携帯の写真やめて。集中できない」

その声は明らかに怒りに満ちていた。
実はこの練習中、詰め掛けたファンはダルビッシュの練習風景を写真におさめようとデジカメや携帯電話をダルビッシュに向けていたのだ。
どうやらこれが練習に集中したいダルビッシュの怒りを買ったようだ。

その瞬間、先ほどまでシャッター音やフラッシュがたかれていたマウンドに静寂が立ちこめ、それ以降は写真を撮影しようとするものはほとんど現れなかったという。

しかし、ダルビッシュの機嫌は練習後も変わらなかった。
練習を振り返ったダルビッシュは記者に対し、
「（マウンドの）傾斜がまっすぐ。あんなマウンド（どこの球場にも）ない」と、練習環境の整備に対しても苦言を呈した。

ただ、ダルビッシュがこれだけ不満をもらすのは、
それだけWBCとシーズン開幕に向けて集中できているからである。

好調な滑り出しとはいかなかったものの、
やはり日本の野球はこの男が背負っていくことになりそうだ。

(2009年1月30日)

その他のBASEBALLニュース