砂遊び卒業巨人･東野が気合の6勝目

19日、東京Dでの巨人-横浜戦。

巨人は打線がつながり横浜に快勝した。

打線は三回、小笠原の適時打で2点を先制すると、続く四回、古城の適時打で2点を加点。試合結果は、巨人4-0横浜で、巨人先発の東野は8回3安打無失点の好投で今季6勝目。

横浜は先発の三浦が5回4失点と打ち込まれた。

若者は失敗を糧に大きくなる。

今季、開幕からローテを守り抜いている東野が強気の投球で横浜打線をねじ伏せた。

「七回ぐらいまでは必ず投げたい。最近、うまくいかないことも多いけど、上を向いていかないといけませんね」

グイグイ攻めた。140キロ台後半の直球を中心に大小2種類のスライダーを駆使。八回まで3安打無失点の好投で6勝目を挙げた。

ここまで20試合に登板し、5勝6敗。数字以上にもてる才能を生かし切れていない。

毎試合のように中盤に制球を乱し、四球を連発。球数が増え、リリーフ陣に迷惑をかけている。

初完封した7月14日のヤクルト戦（福島）を最後に、ピリッとしない投球が続いている。

23歳になったばかり。最速152キロ、巨人先発陣に久々に現れた才能豊かな右の本格派。チームの期待は大きい。

今季から背番号「17」を与えられた。だからこそ、原監督も東野に対しては手厳しい。

7月30日の中日戦で自滅から逆転された右腕に「そろそろ砂遊びは卒業しないといけない」と厳しい言葉を投げかけた。

前回12日の広島戦でも大量点をもらいながら六回途中で5失点降板。

「マウンドで打たれた姿が若武者としては失格。打たれようが、何をしようが、戦いざまを見せるべきだ」

と報道陣にコメントを残した。

「悔しい気持ちはあります。見返すようなピッチングを見せたい」

小笠原の2点適時打など4点リードで迎えた六回二死一、二塁のピンチでは、カウント2-3からジョンソンに渾身の直球を投げ込み、中飛に打ち取った。

気合十分の雄たけびを指揮官に届けた。

(2009年8月20日)

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