星野SD渡米ゴジラ調査も?

阪神･星野仙一オーナー付シニアディレクターが近日中に緊急渡米することが11日、明らかになった。
世界少年野球大会の激励が主目的だが、坂井信也オーナーから来季編成への助力を求められていることもあり、新外国人選手や、
松井秀喜外野手(ヤンキース)ら動向が注目される日本人選手の情報収集を行う可能性も急浮上した。

猛虎再建へ、闘将が海を渡る。借金13の5位と、負のスパイラルから抜け出せないチームを立て直すため。

真弓阪神の2年目を強力支援するために、星野SDが野球の本場･アメリカで自ら情報収集を行う。

「SDが渡米するという話は聞いている。南社長が行く前から、その予定だった」と、球団首脳が明らかにした。

主な目的は「2009カル･リプケン12歳以下世界少年野球大会」（14－22日、米メリーランド州）に参戦する日本代表チームを激励すること。
2008年北京五輪の代表監督を務めて多忙だったため、ここ2年は訪問できなかった。

現地でホームステイするなどして大舞台に挑む少年たちにエールを送る一方で、SDという立場も忘れてはいない。

坂井オーナーは来季の編成面に、闘将のアドバイスを積極的に活用する方針。今月末にも開く拡大編成会議への出席を要請する構えだ。

「助けてくれと言われたら当然、助けるのが私の仕事」

とSDも快諾する意向。

その準備に、今回の渡航は格好の機会となる。

ヤンキースの松井秀は来季契約が白紙で、今オフの動向が注目されている。
ヤンキース広報部の広岡勲氏が7月15日の中日戦（甲子園）を電撃視察した経緯もあり、国内移籍の可能性はあるのか、
古傷の左ひざの状態はどうなのか…など情報収集する可能性もある。

また、ヤ軍傘下の3Aスクラントンには阪神監督時代にエースだった左腕、井川も在籍。活用できそうな情報を、すべて吸い上げるつもりだ。

現在、南球団社長もヤンキースの招待で、大リーグ視察のため渡米している。12日にもヤンキースタジアムを訪問する予定だ。

少年野球大会が行われるメリーランドはニューヨークとそれほど離れておらず、SDが南社長と連動する可能性もある。
来季の巻き返しへ。海の向こうで、星野SDが再建のための作業をスタートさせる。

(2009年8月16日)

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