巨人･東野、プロ初完封

ひんやりとした風の吹く福島で、東野が熱のこもった投球で初完封勝利。

試合前、東野は

「内海さんの投球が刺激になりました。まだ今年は（完投が）1度もないので、なんとか最後まで頑張りたい」

と語った。

12日の阪神戦（甲子園）では、先発の内海が今季2度目の完投勝利。ベンチでその力投を目の当たりにした東野も、次回登板での“完投”を強くイメージしていた。

この日許したのはわずか4安打。ヤクルト打線をきっちり封じ、巨人が4-0で勝利した。

完投したい理由は他にもあった。強力な中継ぎ陣を形成する越智、山口を少しでも休ませたいという。前日まで77試合を消化し越智は35試合、山口も39試合に登板。

東野は

「ことしは越智さんと山口さんの登板が多くなっているんですよね。だからなんとか助けたいです」

風神雷神を気遣った。

地方球場での先発は、6月30日の広島戦（岐阜）以来2度目。
7回1/3を4安打2失点で74日ぶりとなる3勝目を挙げただけあって、自信を持ってマウンドに上がった。その結果と強い思いが、好投につながった。

打線も今季2度目の先発となった村中のミスを逃さず、一回から攻略。9安打を浴びせて4得点を奪った。

ひと回りたくましくなった東野。そして効率よく点を重ねた打線。チーム一丸となって、追いすがるヤクルトを振り切った。

巨人はこれで引き分けを挟んで5連勝。
貯金を「23」とし、2位ヤクルトとのゲーム差を7に広げた。

(2009年7月15日)

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