先発転向2年目の摂津が沢村賞! 最優秀中継ぎ経験者では史上初の快挙!

ソフトバンク･摂津正投手が29日､年間を通して最も活躍した先発完投型投手に贈られる沢村賞を初受賞した｡

摂津は先発転向2年目の今季､両リーグ最多の17勝(5敗)､防御率1.91､153奪三振､勝率.733の好成績をマーク｡
最多勝と最優秀投手(最高勝率)のパ･リーグ投手2冠に輝いた｡

この日都内で開かれた沢村賞選考委員会では､広島･前田健太投手(14勝7敗､防御率1.53)との争いとなったが､最終的に委員5人のうち4人が摂津を支持｡
ソフトバンクの投手では2006年の斉藤和巳(現リハビリ担当コーチ)以来､6年ぶりの受賞となった｡

この日､受賞会見に臨んだ摂津は､
｢正直､選ばれるとは思っていなかった｡投手として最高の賞なのでうれしいです｣(スポニチアネックスより)
と満面の笑み｡
最優秀中継ぎ投手のタイトル経験者としては史上初の受賞となり､
｢プロ入りして中継ぎをやった経験を生かせたからこそ､この賞を獲れた｣(同)
と感慨深げに語った｡

ただ､今年の成績に決して満足しているわけではない｡
沢村賞の7つある選考基準(25登板､10完投､15勝､勝率6割､200投球回､150奪三振､防御率2.50)のうち200投球回と10完投は達成できなかった｡
それどころか､3完投は歴代受賞者の中で過去最低の数字なのだ｡

摂津自身､
｢(歴代の受賞者と)肩を並べたとは思っていない｣(同)
と謙虚に語り､
｢(来季は)期待に応えられるように､今年以上の成績を残したい｣(同)
と早くも来季を見据えていた｡

今季は移籍した和田､杉内､ホールトンの穴を埋める活躍を見せた摂津｡
来季は新のエースとして､チームを日本シリーズ進出に導く投球を見せてもらいたい｡

(2012年10月30日)

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