巨人･松本､決勝打&鉄壁守備で完全復活! お立ち台では思わず涙…

【巨人 2-0 阪神東京ドーム】

巨人は8日､本拠地で阪神と対戦｡
｢2番･中堅｣で先発出場した松本哲也外野手の攻守にわたる活躍で勝利し､貯金を今季最多の26に伸ばした｡

巨人･小山､阪神･久保の両先発による投手戦となった同試合｡
均衡を破ったのは松本の一振りだった｡

6回1死一塁の場面で打席に入った松本は､カウント3ボール1ストライクから見逃せばボールという高めの直球を強振｡
打球は右中間を破る決勝の適時二塁打となった｡

守備でも8回に新井良の大飛球をフェンスに激突しながらスーパーキャッチ｡
持ち前の球際の強さでピンチの芽を摘んだ｡

2009年に新人王を獲得するなど大ブレイクした松本だが､昨季は統一球に苦しみ､出場20試合で打率0.53と低迷｡
2軍でも打率.219と結果が出ず､今年3月には代名詞だった｢てんびん打法｣を捨て､すり足の新フォームに着手｡
パワー不足を補うため体重を4キロ増量するなど地道な努力を続けてきた｡

7月27日の広島戦で途中出場ながら2安打3打点と結果を残すと､そこから中堅のスタメンに定着｡
この日まで6試合連続で2番に座り､後半戦は打率.417と好調を維持している｡

この日､久しぶりに本拠地のお立ち台に上がった松本は､
｢本当に悔しい部分があったけど､何とか我慢して､ファンの期待に応えようと思ってやってきました｣(スポーツ報知より)
とコメント｡
家族への思いを聞かれると､
｢支えてもらったので…｡本当に結果を出せて良かった｣(同)
と思わず涙を流した｡

強力打線を武器に首位を独走しながら､なかなか2番打者を固定できずにいた巨人｡
完全復活した松本が定着することができれば､首位の座はさらに磐石のものとなりそうだ｡

(2012年8月9日)

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