首位独走の巨人に尾花元投手コーチが緊急提言! 山口を休ませろ!
開幕直後の低迷が嘘だったかのように、前半戦を終えてセ・リーグ首位に立つ巨人。
前半戦終了時の成績は47勝27敗8分けで、2位中日とのゲーム差は4.5。
早くも独走態勢に入ったといっても過言ではない。

好調のチームを支えているのが、セットアッパーとして抜群の安定感を見せている山口鉄也投手。
山口は前半戦、両リーグ最多の45試合に登板し、47イニングを投げわずか2失点。
防御率は脅威の0.38で、30ホールドはリーグ断トツ1位の数字だ。

この山口を含め、西村、マシソンと"勝利の方程式"を確立できたことが、巨人を首位に押し上げた原動力と言える。
リリーフ陣が安定している限り巨人の大崩れはなさそうだが、昨季まで横浜(現DeNA)で監督を務め、かつては巨人の投手総合コーチも務めていた尾花高夫氏は、リリーフ陣の起用法に不安を感じているようだ。

「(勝利の方程式の)山口、マシソン、西村に疲れを残さないように使うのがポイント。勝つための安全策というのはわかるが、先発はもう少し、長いイニングを投げさせていかないと。それができるだけのメンバーがそろっているんだから」(夕刊フジより)

また尾花氏は、投げない日を作るだけでなく、ベンチ入りからも外れる"完全休養日"が必要不可欠だとし、
「ベンチに置いておくと、結局は精神的に休めない。上がりの日をつくることが大事」(同)
と提言。
さらに、オールスター期間中にしっかりと肩を休めることができた西村、マシソンとは違い、球宴第1戦に登板した山口には特別な"夏休み"が必要だと説いている。

「今は貯金20と余裕もある。休みを与えていいコンディションを維持し、"ここ"というときに投げられるようにしていかないと」(同)

ここ4年間で262試合(山口は273試合)を投げ、山口同様"鉄腕"といわれた中日・浅尾は今季、右肩関節腱板損傷で2軍落ち。現在も1軍復帰のメドが立っていない。
山口にとって、浅尾の故障は他人事ではないはず。
首位磐石に思える巨人だが、余裕のある今だからこそ山口の起用法を見直すべきなのかもしれない。
(2012年7月29日)
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