花巻東の160キロ右腕・大谷、スカウト陣がメッタ打ちを望んでいるワケ!
今月19日の高校野球岩手大会準決勝で、花巻東のエース・大谷翔平投手が高校生最速となる160キロを記録した。
視察に訪れていた日米12球団、計27人のスカウト陣は大きくどよめいたが、彼らの心中は複雑かもしれない。

というのも、大谷はもともと投手としてより打者としての評価が高かった選手。
身長193センチ、体重86kgと大柄ながら柔軟性を兼ね備えており、ここまで高校通算56本塁打。
160キロをマークした試合でも、同点に追いつく適時二塁打を含む3打数2安打の活躍を見せ、広島・苑田聡彦スカウト部長から、
「打者としても日本一になる素材。軸がしっかりしているし、20年に一人の打者」(スポニチアネックスより)
と太鼓判を押されていた。

しかし、160キロ突破は高校生初となるだけでなく、日本選手全体でもヤクルト・由規に次ぐ史上2人目の快挙。
投手としても十分にプロで通用しそうなものだが、某球団のスカウトはこう断言している。

「19日の試合でも7点差がありながらバンバン速球を投げていたように、力の抜きどころを知らないというか、高校時代の松坂のような投球術はない。
球は速いが、投手としてのセンスに乏しい。大谷が160キロを投げても、打者に転向すべきという評価は変わらない」(日刊ゲンダイより)

球が速いだけではプロの打者を抑えることはできない。
実際、大谷は19日の試合でも、150キロ超の直球を連発しながら、球が高めに浮いた初回に失点。
球速ばかりに目がいきがちだが、こうした点も考慮して、スカウトたちは打者として育てていくことを勧めているのだろう。

ただ、スカウトの意見と球団フロントの意見が一致するとは限らない。
前出のスカウトはこう懸念している。

「160キロという看板は話題性はもちろん、商品価値としても魅力十分。(フロントは)投手として育てろと現場に命じるかもしれません」(同)

一時の話題性を優先し、"20年に一人の打者"の才能を潰していいものか。
フロントからの要求に怯えるスカウトたちが願っているのは、大谷が同年代の選手達にメッタ打ちにされることだという。

「いくら160キロを投げても高校生にさえ通用しないとなれば、投手としての大谷株は大暴落する。そうなれば、球団幹部だって入団後の打者転向には反対しないでしょう」(同)

なお、26日に行われた岩手大会決勝で大谷は、計8回2/3を投げ、15三振を奪いながら、9安打を浴び5失点。
チームは盛岡大付に破れ、甲子園出場を逃した。
一方、打っては4打数2安打1打点。やはり、スカウトの見る目は間違っていないということか。
(2012年7月28日)
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