楽天、球団初の前半戦勝ち越し&Aクラスターン! 脅威の粘りで延長戦制す
【ロッテ 2-6 楽天 QVCマリン】

楽天は17日、敵地でロッテと対戦し、終盤に脅威の粘りを見せ逆転勝ち。
球団創設8年目で初の前半戦勝ち越し&Aクラスでの折り返しを決めた。

8回に1点を勝ち越されて迎えた9回、楽天は1死から3番・銀次が中前打で出塁。
ベンチはすかさず代走・島内を送り、この島内が一塁けん制悪送球の間に一気に三塁へ。
ここで4番・桝田が、
「とりあえず外野フライ。ランナーをかえせる当たりを打とうと思った」(時事ドットコムより)
と狙い通りの右犠飛を放ち、土壇場で同点に追いついた。

そして延長10回、ヒットと相手のエラーなどで1死満塁とすると、この試合まで得点圏打率.381で両リーグトップの1番・聖沢が決勝の右前打。
さらに藤田の犠飛、桝田の2点右前打で試合を決めた。

決勝打を放った聖沢は試合後、
「みなさんがチャンスを回してくれた。次につなぐ気持ちだった。若い選手が出てくるのが強いチームの条件です」(サンケイスポーツより)
とコメント。
彼の言う"若い選手"とは、この日中軸を務めた24歳の銀次と25歳の桝田だ。

同期入団の2人は大の仲良しであると同時によきライバル。
この日、銀次が本塁打を含む3安打の活躍を見せれば、桝田も負けじと3打点と4番の仕事を果たした。

銀次は試合後、
「今日の3、4番は2人で(合計年俸)1500万円ぐらいじゃないですか」(同)
と自虐的にコメントしたが、その表情は充実感でいっぱい。
勢いのある若手を積極的に起用する星野監督のオーダーに、大久保打撃コーチも、
「監督にしか組めない。おれもやってみたいけど、やる勇気がない」(同)
と思わず脱帽した。

この日で40勝に到達し、Aクラスでの前半折り返しを決めた楽天。
今後も勢いのある若手が出てくれば、混戦パ・リーグをさらに熱くする存在となりそうだ。
(2012年7月18日)
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