1億円スキャンダルの原監督､今季限りで巨人勇退しWBC監督に就任!?

先月20日､突如として浮上した巨人･原辰徳監督の"1億円スキャンダル"｡
暴力団関係者との関わりも指摘されているだけに､原監督の去就問題にも注目が集まっていたが､渡辺恒雄会長は､
｢原君は絶対辞めさせない｡辞めさせる理由がない｣(スポーツ報知より)
と明言｡
白石興二郎オーナーも､
｢新聞社も球団も原監督に全幅の信頼を置いていると話をした｣(同)
と激励し､2年契約の2年目となる来季も指揮を執ってもらうことを強調した｡

しかし､関係者の間では｢今季限りでユニフォームを脱ぐ｣という声も｡
責任感の強い原監督だけに､シーズン後､自ら辞任を申し出る可能性も確かに否定はできない｡

そんな中､両者の"落としどころ"としてあるシナリオが浮上しているという｡
そのシナリオとは､原監督が今季限りで巨人を勇退し､来年3月に行われる第3回WBCの日本代表監督に就任するというものだ｡

ロンドン五輪後の8月に発表される見込みのWBC日本代表監督だが､ここにきて原監督の名前が浮上してきた背景を､ある球界関係者が明かす｡

｢WBCの監督選考は表向き､加藤コミッショナーに一任されていることになっているが､実際は過去2大会でアジア予選の興行権を持った読売が大きな影響力を握っています｡
現状ではソフトバンクの秋山監督や落合前中日監督の名前が挙がっているものの､『現役監督に任せるには時期的にも負担が大きすぎ､かといって現場を離れているOBでは勝負勘に不安が残る』と一向に進まない状況です｣(週プレNEWSより)

発表まで1ヶ月ほどに迫りながら､いまだ混迷を極める監督選考｡
前回大会(2009年)で日本を世界一に導いた原監督はまさに状況を打開するのにうってつけの人物であり､WBC監督就任は巨人を勇退する大義名分にもなるのだ｡

｢原監督が巨人監督を勇退してWBC監督に横滑りすれば､それらは一気にクリアできるし､何より『3連覇のために､巨人が前回優勝監督の原をWBCに送り出す』となれば､原が今季限りで辞める大義名分も立つ｡
読売関係者からすれば､"こんなところでWBC監督ポストが役に立つとは"といったところでしょう｣(同)

加藤コミッショナーは原監督の"1億円スキャンダル"が浮上した先月20日､
｢まだ具体的なことをどうこういう段階ではない｣(スポニチアネックスより)
と監督選考が白紙であることを強調した｡
果たしてその後､原監督及び読売との接触はあったのか｡
五輪種目から野球がなくなかった今､野球ファンの関心は五輪後のWBC監督発表に注がれることになりそうだ｡

(2012年7月8日)

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