ソフトバンク･松中､9回2死から代打同点本塁打! 史上27人目の通算350号達成!

【オリックス 6-6 ソフトバンクほっともっと神戸】

ソフトバンクは10日､敵地でオリックスと対戦｡
9回に代打で登場した松中信彦外野手が通算350号となる同点2ランを放ち､最大4点差から引き分けに持ち込んだ｡

ソフトバンクは3点ビハインドの9回2死から､松田がオリックスの守護神･岸田から左越え二塁打で出塁｡
続く江川が甘く入った直球を中前に運び､2点差に詰め寄った｡

一発が出れば同点の場面で､秋山監督は迷わず｢代打･松中｣をコール｡
落ち着いた表情で打席に入った松中は､1ボールからの2球目､外角低142キロの直球をフルスイング｡
高く舞い上がった打球は､中堅フェンスぎりぎりに吸い込まれる起死回生の同点2ランとなった｡

まるでサヨナラ勝ちを決めたかのように大きく両手を突き上げてホームインした松中は､史上27人目の通算350号を祝う花束を受け取り満面の笑み｡
38歳4ヶ月での350号は､1989年大島康徳(日本ハム)の38歳9ヶ月に次ぐ史上4番目の高齢到達になった｡

松中は今季､開幕を4番で迎えながらも不振が続き､ここ数試合は代打での起用がほとんど｡
それでも現役唯一の三冠王経験者は腐ることなく､若手とともに試合前特打に参加してバッドを振り続け､ここぞの場面で最高の結果を出して見せた｡

松中は試合後､9回の打席を振り返り､
｢振り遅れないよう､1球で仕留めるようにと集中しました｡きょうのバッティングは本当によかった｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
江川や中西ら若手の台頭もあり､厳しい状況には変わりないが､
｢代打で結果を残して､7～9月の大事なところではレギュラーとして出ていられるようにしたい｣(同)
と前向きに語った｡

川崎は和田､杉内など優勝知るメンバーが大量に流出したソフトバンク｡
シーズン終盤､百戦錬磨のベテランの力は必ずや必要とされるはずだ｡

(2012年5月11日)

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