ドラフト目玉候補･東浜が江川超えの通算18完封! 9球団が熱視線!

東都大学野球春季リーグ戦第3週第1日は18日､神宮球場で1回戦2試合が行われ､亜大が日大に6-0で快勝｡
亜大の先発･東浜巨投手(4年)は3安打完封の好投で通算27勝目｡
自身の持つリーグ完封記録を18に伸ばし､法大･江川卓がマークした東京六大学野球記録の17完封を超えた｡

最速152キロの直球が持ち味の東浜だが､この日は140キロ超えがわずかに4球で､大半が130キロ台｡
決して本調子とはいえず､3回には安打と2四球で2死満塁のピンチを迎えた｡

それでも､要所でギアを入れ替えられるのが今秋ドラフトの目玉候補たる所以｡
3番･井上の6球目にこの日最速の144キロを計測すると､7球目の139キロ直球で中飛｡
その後はスローカーブやスライダーを有効に使い､打たせて取る投球で日大打線を3安打に封じた｡

通算27勝目を挙げた東浜だが､
｢いいところは1つもなかった｡味方がいいところで点を取ってくれて､助けられた｣(デイリースポーツより)
と浮かない表情｡
江川卓を超える18完封にも､
｢勝ちへの執念が18完封になっていると思う｡どんどん積み上げていけたら｣(同)
と満足する様子はなく､さらなる更新に意欲を見せた｡

東浜の自己採点は厳しいものだったが､ネット裏に集結した9球団のスカウト陣はこの日の投球を絶賛｡
阪神･葛西スカウトが､
｢現状を把握して､ていねいに投げていた｡これからどんどん上がってくるだろうし､楽しみ｣(同)
と話せば､ソフトバンク･田口スカウトは､
｢悪いなりのピッチングができるところが素晴らしい｣(同)
と対応力を高く評価した｡

直球が本来の球威を取り戻せば､東浜の完封記録はまだまだ更新されていくはず｡
ドラフトイヤーの今年､｢東都のミスターゼロ｣から目が離せない｡

(2012年4月19日)

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