日ハム･中田､今季初安打が本塁打! 25打席目での一発に｢長かったですね…｣

【日本ハム 3-1 オリックス札幌ドーム】
日本ハムの4番･中田翔内野手が5日､オリックス戦の8回に左翼へ今季第1号ソロを放った｡

主砲として期待されながら､開幕5試合で安打のなかった中田｡
前日の試合後には､
｢自分のスイングができていない｡悔しい｡考え過ぎかな｣(ニッカンスポーツより)
と語り､悩みの深さをのぞかせていた｡

この日も3打席目まで凡退し､開幕からの連続無安打は25打席に伸びた｡
しかし､自己ワーストの26打席連続無安打が目前に迫る中迎えた8回の第4打席､2死無走者からオリックス･香月の135キロのカットボールをフルスイング｡
打球は目の覚めるようなライナーで左翼席へ飛び込み､チームにとって貴重なダメ押し点となった｡

表情を変えずにダイヤモンドを回った中田だが､ベンチで仲間たちに迎え入れられると両手で力強くガッツポーズ｡
丸刈りの頭にバットをうれしそうにこすりつけた｡

中田は試合後､本塁打を放った打席を振り返り､
｢一発か三振か｡割り切って打席に入った｡狙い球なんてない｡来た球を思い切り振ることだけを考えていた｣(スポニチアネックスより)
とコメント｡
ようやく生まれた今季初安打については､
｢長かったですね…｣(同)
としみじみ語り､重圧から開放されたのか､
｢でも冷静に考えたらたかが5､6試合だから｡初安打は本塁打だと思っていたので｣(同)
と"らしい"発言も飛び出した｡

開幕前から中田を全試合で4番起用すると明言していた栗山監督は､
｢しっかりバットを振った中での結果だから本当に良かった｣(同)
と本人以上にホッとした様子｡
そして､
｢大事なのはこれから｡4番が打たないと勝てないからね｣(同)
とさらなる奮起に期待していた｡

この日の勝利で､チームは勝率5割に復帰｡
ようやく目覚めた若き4番とともに､上昇気流に乗ることができるか｡

(2012年4月6日)

その他のBASEBALLニュース