楽天･塩見が嬉しいプロ初完封! 進化した直球でソフトバンク打線を圧倒!

【楽天 5-0 ソフトバンク Kスタ宮城】
楽天･塩見貴洋投手が3日､ソフトバンク戦に先発｡
9回を4安打無失点に抑える好投を見せ､嬉しいプロ初完封を飾った｡

開幕3連敗と苦しいスタートを切った楽天｡
チームに嫌なムードが漂う中､2年目左腕が昨季のリーグ覇者相手の堂々の投球を見せた｡

初回から2死一､三塁のピンチを迎えたものの､5番･小久保をスライダーで空振り三振｡
その後も力強い直球とキレのあるスライダーを軸にソフトバンク打線を圧倒した｡
自ら志願した9回のマウンドでは､1死から小久保に中前打を許したが､6番･松田を新球ツーシームで狙い通りの遊ゴロ併殺打｡
チームの連敗を止めるとともに､25試合目にして待望のプロ初完封を飾った｡

塩見は試合後､
｢勝ちたい気持ちで臨んで､その結果で非常にうれしい｡6連戦の最初で､勢いがつく投球ができたんじゃないかな｣(スポニチアネックスより)
と満足げ｡
列島を襲った低気圧の影響で試合中は激しい雨となったが､自他共に認める"雨男"は､
｢(オープン戦から)5試合連続の雨なので慣れました｣(同)
と笑った｡

ルーキーイヤーの昨季､1年間ローテーションを守り抜き､9勝9敗､防御率2.85の好成績をマークしたが､新人王は西武･牧田和久投手に譲った｡
課題はリーグワースト2位の被本塁打を許した"一発病"｡
春季キャンプでは｢軽い球質｣の改善をテーマに掲げ､右足を上げて地面に着けるまでの時間を長くするように徹底｡
その結果､スムーズな体重移動が可能となり､直球に球速以上の力強さが生まれた｡

この日は27アウト中､12がフライアウト｡
たとえコースが甘くても､力強い高めの直球に相手の打球は失速した｡

岩隈のメジャー移籍で､先発投手陣の戦力ダウンが心配された楽天｡
成長した2年目左腕が田中に続く柱となれば､球団創設8年目のリーグ初制覇も見えてきそうだ｡

(2012年4月4日)

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