左右エースを失ったソフトバンクが巨人に逆襲!? 今秋､菅野を強行指名か

昨秋のドラフト会議で日本ハムの1位指名を拒否し､1年間の浪人を選択した東海大･菅野智之投手｡
7日より大学の施設でトレーニングをスタートさせ､
｢自分の夢のために頑張っていきたい｡(今秋の)ドラフトが終わって『ああいう決断をして良かったな』と思える1年にしないといけない｣(スポーツ報知より)
と決意を語った｡

一方､菅野が入団を希望している巨人は11日､スカウト会議で今秋のドラフトの方針を確認｡
菅野について､
｢トップレベルの評価は変わらない｣(日刊ゲンダイより)
とし､改めて1位指名する方針を明かした｡

今秋こそ菅野の"一本釣り"を狙う巨人｡
しかし､その計画を阻止しようと目論む球団がある｡
今オフ､杉内､ホールトンという左右のエースを巨人に持っていかれたソフトバンクだ｡

現在のところ､ソフトバンクの1位候補は亜細亜大･東浜巨投手｡
しかし､今年の目玉候補とされる同投手は複数球団による競合となる可能性が高い｡
そこで目を付けたのが､巨人以外の球団が指名を避けるであろう菅野だ｡
ソフトバンクの球団関係者は､東浜について､
｢確かに有力候補ではある｣(同)
とした上で､菅野指名への想いをこう語っている｡

｢昨年のドラフトでは､東海大側に『調査書』を受け取ってもらえなかったため､泣く泣く指名を回避｡1位を高校生投手に切り替えた経緯がある｡
しかし､菅野が浪人するなら､再び指名できるチャンスでもある｡簡単には諦められませんよ｣(同)

ソフトバンクは杉内､ホールトンだけでなく､和田もメジャーへ移籍｡
西武からFAとなった帆足を獲得し､山田や岩嵜といった若手も育ってきているが､即戦力となる先発投手は喉から手が出るほどほしい存在だ｡
前出の球団関係者はこう続ける｡

｢東浜も即戦力だが球界を背負う大エースになれる逸材は菅野という声は多い｡巨人と相思相愛の菅野を指名してこそ､ギャフンと言わせられる｡
東浜との兼ね合いもあるが､当然､菅野の調査は続けるし､1位候補のリストから簡単には外しません｣(同)

ただ､仮にドラフトで交渉権を獲得しても､昨秋の日本ハムと同じ状況になってしまっては意味がない｡
果たして､菅野に巨人以外でプレーする気持ちはあるのだろうか｡
ある東海大OBはこう明かす｡

｢ドラフト直後はショックから､かなり怒っていたという菅野も､冷静に進路を考えているうちに､だんだん日ハム入りに気持ちが傾きかけた時期があったようです｡
最終的に浪人の決断に至ったものの､2年間の浪人はまずありえないし､来年は巨人以外のチームでも入団する可能性は高い｣(同)

これまでに数々のドラマを生んできたドラフト会議｡
今年も菅野を巡り､新たな名シーンが生まれることになりそうだ｡

(2012年1月15日)

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