西武がオジサンパワーで1stステージ突破! 39歳西口の後を38歳石井一が好救援!

【パ･リーグCSファーストステージ日本ハム 1-8 西武札幌ドーム】
レギュラーシーズン3位の西武は30日､クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で､同2位の西武に逆転勝ち｡
2連勝で3年ぶりのファイナルステージ進出を決めた｡

西武の先発は39歳の西口文也｡
四回､ホフパワーに先制ソロを浴びたが､チームの黄金時代を支え､日本シリーズを何度も経験したベテランは動じない｡
キレのあるスライダーを決め球に､五､六､七回は三者凡退で切り抜けた｡

しかし1点リードで迎えた八回､連打で無死一､三塁の大ピンチ｡
ここで渡辺監督がマウンドへ送ったのは､シーズン後半からリリーフに回っている38歳の石井一久だった｡

｢投げる前から三振しかないと思った｣(ニッカンスポーツより)
という石井一は､先頭の糸井を狙い通りスライダーで空振り三振｡
4番･小谷野には低めの変化球を引っかけさせ､稲葉はこの日最速タイの139キロで左飛に仕留めた｡

これで勢いにのったチームは最終回､4番･中村の3ランなど6安打で6得点｡
見事シーズン3位からファイナルステージ進出を決めた｡

渡辺監督は試合後､
｢間違いなく1点もやれない状況で､よく一久がカバーしてくれた｡流れが変わった｣(同)
と石井一を絶賛｡
西口も､
｢2人で77歳｡オジサンパワーで抑えて､何回お礼を言ったか分からない｣(同)
と最敬礼した｡

最大借金15の最下位からはい上がり､リーグ王者･ソフトバンクへの挑戦権を掴み取った西武｡
渡辺監督は11月3日からのファイナルステージに向け､
｢士気が上がっている｡去年とはチーム状態が全然違う｡強いチームが待ち構えているけど､失うものはない｣(同)
と力強く語った｡

(2011年10月31日)

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