ヤクルト､ついに中日とゲーム差｢0｣! 宮本の肺炎発症で蘇る2年前の悪夢

【阪神 3-0 ヤクルト京セラドーム】
ヤクルトは5日､敵地での阪神戦に0-3で完封負け｡
勝率3厘差で首位は維持したものの､2位中日とのゲーム差はついに｢0｣となった｡

試合前､チームに激震が走った｡
11試合連続安打中とチームを支えてきたベテラン･宮本が､肺炎を発症｡
本人は7日の広島戦(神宮)からの出場を直訴しているが､復帰時期は未定だという｡

試合直前の円陣で青木は､
｢今まで､僕らはチームワークでやってきた｡宮本さんが離脱した今こそ､ひとつになって戦おう｣(サンケイスポーツより)
と声を出したが､打線は沈黙｡
6回まで無失点と好投していた先発･館山を援護できなかった｡

今季10度目の完封負けで､ついに中日とのゲーム差は｢0｣｡
この厳しい状態の中､チームの精神的市中である宮本の離脱はあまりに大きい｡

肺炎による離脱者は先月末の石川､久古に続き3人目｡
小林チーフトレーナーは､
｢感染力は低い｡隔離しなければというものではない｣(スポニチアネックスより)
としたが､シーズン終盤で心身ともに消耗する時期だけに集団感染の可能性は否定できない｡
同トレーナーは､選手にうがい､手洗いの徹底を励行を呼びかけ､感染拡大の防止に努めているという｡

ヤクルトといえば､2009年のクライマックスシリーズ第1ステージ直前､多くの選手が新型インフルエンザに感染｡
ベストメンバーが組めずに敗退するという苦い経験を味わった｡

残り13試合中､中日の直接対決が5試合残っているヤクルト｡
チーム一丸となってこのピンチを乗り切り､首位でシーズンを終えることはできるだろうか｡

(2011年10月6日)

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