広島のドラ1ルーキー･福井優也がプロ初完投! 広島では黒田以来の快挙!

【広島 11-1 横浜マツダスタジアム】
広島は25日､今季最多の17安打を放ち､横浜に11-1と大勝｡
先発の福井優也投手は､6安打1失点でプロ初完投を飾った｡

ルーキーながら開幕から先発ローテーションを守り続けてきた福井｡
しかし､ここ2試合は5回持たずにKO｡
この日は､
｢自分の中では最後のつもりだった｡もう一度下手なピッチングしたら､もう(次は)ないと思って､強い気持ちで臨みました｣(サンケイスポーツより)
と背水の陣でマウンドに登った｡

前回登板後にフォームを修正したことで､課題だった制球が安定｡
初球からストライクを次々と奪い､五回終了時の球数はわずか50球｡
四球は六回1死から石川に与えた1つだけだった｡

直球も常時145キロ前後と勢いがあり､決め球のスライダーも切れ味抜群｡
八回､吉村にソロを浴びて完封こそ逃したが､6安打1失点､堂々のプロ初完投だった｡

広島の新人投手の完投勝利は､1997年の黒田､沢崎以来14年ぶり｡
福井は初の月間2勝で､両リーグ通じて今季の新人トップタイとなる6勝目を挙げた｡

二ケタ勝利､そして新人王のタイトルも見えてきた福井は試合後､
｢まだまだ修正しないと｡貯金をつくりたいですね｣(同)
と謙虚にコメント｡
｢ここ2､3試合､中継ぎ陣にご迷惑を掛けてきた｡今日は9回まで投げられて良かった｣(ニッカンスポーツより)
と個人記録よりも､チームの勝利を喜んだ｡

チームは5位ながら､クライマックスシリーズ出場圏の3位阪神､中日にゲーム差｢0.5｣と迫った｡
ルーキー右腕の活躍が､14年ぶりのAクラス入りの鍵となりそうだ｡

(2011年8月26日)

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