相次ぐ元野球エリートの逮捕! 過去には殺人事件を起こした選手も!
先日、歩行中の女性からカバンをひったくったとして、関西独立リーグの元選手で無職の本田拓人容疑者が窃盗容疑で逮捕された。
本田容疑者は京都外大西高校時代、甲子園に3度出場。
2005年夏には、1年生ながら度胸満点のピッチングでチームの決勝進出に貢献。
決勝では駒大苫小牧高校の田中将大投手(現楽天)と投げ合い、甲子園を沸かせた。

そんな輝かしい実績を持つ本田容疑者だが、高校卒業後は波乱の連続。
進学した近畿大学をわずか1年で中退すると、2009年に関西独立リーグの明石レッドソルジャーズへ入団。
しかし、チームは経営難などを理由に活動を休止し、本田容疑者は昨年解雇されていた。

それ以降定職には就かず、アルバイト生活。
今回の犯行についても、
「アルバイトをしていたが長続きせず、遊ぶ金に困ってやった」
などと供述しているという。

しかし、"元野球エリート"が道を踏み外してしまうケースは少なくない。

最近では今年3月、南相馬市原町区内の路上で、震災により壊れていた電線を盗んだとして元ソフトバンクの伊奈龍哉が逮捕された。
伊奈は高校通算74本塁打のパワーを買われ、2006年の高校生ドラフト3巡目でソフトバンクに入団。
しかし翌年、右肩痛の影響で高卒ルーキーとしては異例となる、わずか1年での戦力外通告を受けていた。

1991年に平安高校から巨人へ入団した松岡正樹は引退後、タクシー強盗などを10件繰り返したとして強盗致傷罪などで逮捕。
2006年に奈良地裁で懲役20年の判決を受けている。

1984年に青山学院大学からロッテへ入団した小川博に至っては、引退後に強盗殺人容疑で逮捕され、無期懲役となってしまった。

また、現役のプロ選手ながら不祥事を起こした者もいる。

1985年にドラフト1位で大洋(現横浜)へ入団した中山裕章は、1991年に幼女へ強制わいせつなどの疑いで逮捕された。
被害者側とは示談が成立したが、事件を重く見た大洋は中山を解雇。
プロ野球機構も無期限の資格停止処分を下した。
しかしその後、復帰を望むファンの署名で資格停止処分は解除され、1993年には中日に入団。
1996年にはオールスターゲームにも出場している。

1996年にドラフト1位で近鉄へ入団した前川勝彦は、2007年にひき逃げ事故で逮捕。
さらに無免許運転だったことも発覚し、所属していたオリックスを解雇された。
その後は米大リーグ・ナショナルズやカージナルスの3Aでプレー。
現在は四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに所属し、投手陣の柱として活躍している。

一流プレイヤーともなれば、年俸数億円ということもざらにあるプロ野球界。
しかし、選手寿命は決して長くない。
野球から離れた第2の人生をどう生きるのか、今回の報道は現役選手にとっても人事ではないはずだ。
(2011年5月22日)
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