巨人･沢村拓一と西武･大石達也が直接対決!! 両者好投も評価は正反対!?

【オープン戦巨人 3-2 西武】
巨人のドラフト1位･沢村拓一投手と西武のドラフト1位･大石達也投手が2日､揃ってオープン戦初登板｡
共に与えられたイニングを無失点に抑えたが､試合後の様子は正反対のものとなった｡

沢村はプロ入り後最長となる4イニングを投げ､1安打無失点4奪三振と好投｡
自慢の直球は最速149キロを記録した｡

圧巻だったのは球界を代表する打者･中島裕之との初対決｡
力みもあったのか3ﾎﾞｰﾙとしたが､ひるむことなく直球勝負｡
カウントを立て直し､最後は外角いっぱいの直球で見逃し三振に仕留めた｡

これまでの実戦では反省を口にすることが多かった沢村だが､この日のピッチングには手応えを感じたようで､
｢課題と思っていたことが多少なりともできたのは良かった｣(同)
とコメント｡
原監督も､
｢もう最高だと思います｡素晴らしい｣(同)
と絶賛した｡

一方の大石も2回を2安打無失点に抑えたが､直球の最速は144キロ止まり｡
140キロ超えはわずか6球のみだった｡

コントロールも安定せず､
｢(直球が)低めは垂れたし､高めは抜けたし､全然でしたね｣(同)
と試合後は反省しきり｡
無失点という結果にも､
｢今日は､たまたま打球がよいところに飛んでくれたから､0には抑えられました｣(同)
と表情は晴れなかった｡

キャンプ中は大石を高く評価していた渡辺監督も､この日の投球には､
｢思ったより球が来ていなかった｣(サンケイスポーツより)
と辛口評価｡
先発ローテーション入りのためには､先発が予想される8日の教育リーグ･楽天戦で結果を残す必要がありそうだ｡

3万4722人もの観衆を集めたこの日のオープン戦｡
今後のプロ野球界を盛り上げるであろう二人の初対決は､沢村に軍配が上がった｡

(2011年3月3日)

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