岩隈残留の影響大!? 楽天･渡辺直人が横浜へ金銭トレードで移籍!!

楽天は8日､渡辺直人内野手を金銭トレードで横浜に放出する方針を固めた｡
すでに両球団間で合意に達しており､9日にも正式発表される予定だという｡

今オフ､岩村明憲､松井稼頭央とメジャー帰りの大物内野手を立て続けに獲得した楽天｡
今季､主に遊撃手として115試合に出場した渡辺でさえ来季の出場機会は激減するとみられていた｡

さらに､メジャー移籍が破談に終わった岩隈久志投手の残留が決定｡
球団はポスティングでの入札金額約15億のうち半額を補強費として見込んでいたが状況が一変した｡

渡辺は今オフ､選手会副会長に就任し､1日には年俸5300万円で契約更改をしたばかり｡
岩村､松井とのポジション争いにも､
｢いいことですね｡人がどうこうよりも自分を高めていくしかないですから(中略)基本に戻ってギラギラ行きますよ｣(スポーツ報知より)
と強い意欲をみせていた｡

この日､米田球団代表は､
｢お金を目当てにポスティングを容認したわけではない｡大きなことだとは思っていない｣(スポニチアネックスより)
とコメント｡
岩隈残留と渡辺のトレードが無関係であることを強調したが､台所事情が苦しいことは明らかだ｡

一方､3年連続最下位からの巻き返しを狙う横浜は今季の正二塁手･カスティーヨが退団｡
球団幹部は､
｢足でかき回す野球が理想｡うちは機動力でどれだけ点が取れるか｣(スポーツ報知より)
と話しており､2008年にリーグ2位の34盗塁をマークし､二塁も守れる渡辺は補強ポイントに一致している｡

思わぬ形で岩隈残留の影響を受けることになった渡辺｡
チームメートからの信頼も厚かった生え抜き選手の移籍は大きな波紋を呼びそうだ｡

(2010年12月9日)

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