沢村賞に広島･前田健太!! 斎藤､大石ら｢同世代には負けない｣と宣言!!

今年最も活躍した先発完投型の投手に贈られる｢沢村賞｣の選考委員会が1日､都内のホテルで行われ､広島･前田健太投手が初めて選ばれた｡
前田はセ･リーグ最多勝､最優秀防御率､最多奪三振の投手3冠に輝くなど安定した活躍が評価され､セ･リーグでは2004年の川上憲伸以来､広島では1991年の佐々岡真司以来の受賞となった｡

秋季キャンプ地の日南で会見を開いた前田は､
｢取れるとは思っていなかったので、びっくりしています｣(スポーツ報知より)
と受賞に驚きを隠せない様子｡

しかし､沢村賞の参考基準7項目中6項目をクリアし､選考委員のほとんどが前田を推したという文句なしの受賞だ｡

15勝(8敗)､防御率2.21､174奪三振もさることながら､指名打者制がない中で両リーグ最多の215回2/3を投げぬいた前田｡
チームは5位に沈んだが､野村監督は､
｢今年の結果が認められた｡この賞の名に恥じないよう､これを励みにしてほしい｣(同)
と孤軍奮闘だったエースを称えた｡

そんな前田にとって来季､この上ない奮発材料となりそうなのが斎藤佑樹投手(早大)ら才能豊かな同世代のプロ入り｡
特に巨人から1位指名された沢村拓一投手(中大)とは直接対決の可能性もあるが､
｢挑戦される側というよりも､自分は自信を持ってさらに上を見てやりたい｡盛り上げていけばいいが､同世代には負けません｣(同)
と力強く宣言した前田｡リーグを代表する投手としての自覚を覗かせた｡

今季で13年連続のBクラスと低迷が続く広島｡
｢年齢的にも下の方｡まだまだ満足していません｡もっともっとチームとしてもよくしていきたい｣(同)
と語る22歳の若き右腕が､希望の星だ｡

(2010年11月2日)

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