中日とはやりたくない!! 西武が日本シリーズの相手に阪神か巨人を熱望するワケ

史上稀に見る混戦となったセ･パ両リーグも佳境に入り､首位が固まりつつある｡
セ･リーグはここに来て中日が浮上し､このまま首位でクライマックスシリーズ(CS)に進出しそうな勢い｡

しかし､このセ･リーグの状況に悲鳴を上げているのが､パ･リーグ首位の西武だ｡

CSは1位に1勝のアドバンテージが与えられる現行の制度になってから､すべて1位チームが勝ち進んでおり､優勝すれば日本シリーズ進出において圧倒的優位に立つ｡

今年の日本シリーズは1､2､6､7戦がセの本拠地｡
西武が優勝すれば､西武ドームでは平日の3､4､5戦の開催となる｡

そのため､西武は勝ち負けとは別に､集客力のある阪神､もしくは巨人との対戦を熱望しているのだ｡

実際､西武には中日との日本シリーズには苦い思い出がある｡

落合監督1年目の中日と2004年に対戦した西武｡
ある関係者は､
｢あのときは平日開催で､ただでさえチケットが売れていなかったのに､台風で1日ずれた(第4戦が中止で順延)りして､ガラガラになった｣(夕刊フジより)
と当時の様子を振り返る｡

阪神･巨人と対戦するのに比べ､中日と対戦することになると収益や分配金が大きく違ってくるだけに､
｢阪神､巨人と中日じゃ､天と地の差だよ｡中日とはやりたくないね｣(同)
と関係者は悲痛な叫びを上げている｡

集客はセ･リーグの人気球団に頼らざるを得ない西武｡
ファンも人気選手の多い､阪神か巨人との対戦を望んでいるかもしれない｡

(2010年9月18日)

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