｢経験がない｣中日･岩崎が劇的サヨナラ弾で首位トラ猛追!!

一番驚いたのは本人かも知れない｡

中日は延長10回1死二塁､岩崎達郎がレフトへサヨナラ本塁打｡
プロ初本塁打はチームを救う一発となった｡

｢何が起こったのか分かっていない｡スタンドに入ったのも分かっていない｡感触?う～ん｡感触も分からない｡こういう経験がないんで･･･｡プロに入って一番の当たりです｣(スポーツ報知より)

サヨナラ安打と思い込み､二塁手前で一塁ベンチ方向に戻りかけた岩崎は､お立ち台に上がっても､まだ実感がない様子｡

プロ4年目の岩崎は､"井端2世"と呼ばれる華麗なフィールディングが武器｡
守備固めでの出場が中心の選手だ｡

この日は､バント要員として8回無死一塁の場面で代打として起用されたが､バントを空振りして三振｡

しかし､延長10回､サヨナラのチャンスに打席が回ってきた｡

落合監督が､
｢そういう運もあるんだろう｣(同)
と話すように､バント失敗を最高の形で取り戻した｡

プロ初アーチがサヨナラ弾となったのは球団史上5人目の快挙｡

試合後､球団職員を通じて手元に届いた記念ボールは､今年3月に亡くなった祖母の墓前にささげると決めている｡

首位の阪神とは2.5ゲーム差｡
ボールと共に優勝も報告するつもりだ｡

(2010年9月2日)

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