オリックス巨人に逆転勝ちで首位タイ浮上!!

10日、オリックスはセ・リーグ首位の巨人を4-2に下し、この日阪神に敗れた西武と並ぶ交流戦首位タイに浮上した。
残りあと2試合。オリックス初の"アレ"がいよいよ現実味を帯びてきた。

「点を取られんよう辛抱したら、こういう形になる」
逆転に成功した瞬間、岡田監督がニヤリと笑った。

1点を追う八回。先頭の下山が内野安打を放つ。
越智の失策と死球で一死満塁とこれ以上ない好機を迎えたオリックス。
7日に10者連続安打を記録した強力打線は勝負強さを発揮した。
五回にソロを放った北川が三遊間を抜ける同点適時打。
続くバルディリスも低めのフォークをたたくと、打球は前進守備の小笠原の頭上を高いバウンドで超える2点適時打に。
「タイミングを取り戻すのに１試合では少なかったが、監督の期待に応えたかった」
左手中指の故障から復帰したバルディリスは2軍で1試合に出場しただけだった。
不振で2軍落ちしていた下山とともに、この日1軍昇格して即先発出場し、チームを逆転勝利に導いた。

投手陣も先発の小松が二回以降を無失点にしのぎ、「逆転を生んだのはあの踏ん張り」と指揮官は満足げな表情を見せる。
救援した平野も七回二死満塁を切り抜けた。

「1試合1試合、いい形で。横浜戦は全員で、もう出し惜しみしないで、力を出したい。最後はいい形で締めたい」
そう力強く語った岡田監督。あえて言葉にしないオリックス史上初の交流戦"優勝"の二文字は、いよいよ現実味を帯びてきた。

(2010年6月11日)

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