チャン･ジャヨン事件は手紙を持つ受刑者の自作自演!? 押収した手紙に偽造の跡が!?

2009年3月に自殺したチャン･ジャヨン(享年29)が残したとみられる手紙の原本が10日､ついに警察の手に渡った｡

警察はチャン･ジャヨンと数百通の手紙を交わしたと主張している受刑者の男性から､手紙の原本と封筒､新聞スクラップなど合わせて29項目､1185点を確保｡
同日､会見を開き､押収した手紙の封筒のコピー3通を公開した｡

会見の中で警察は､封筒に発信地を隠すために手を加えた痕跡があったと発表｡
発信地の郵便局名が記載されている部分が､横1.5センチ､縦1センチほどの大きさの長方形に切り取られ､消印を押した郵便局が特定できないように細工されていたという｡

また､警察は刑務所に残っている同受刑者の郵便物送受信記録を分析｡
しかし､同受刑者とチャン･ジャヨンが手紙をやり取りしたという記録は残されていなかったという｡

会見を行った京畿警察庁のキム･ガプシク刑事課長は､
｢発信地を隠そうとコピーを細工したものとみられるが､これだけでチャンさんが書いたという手紙を偽造したと断定できる証拠ではない｣
とコメント｡
国立科学捜査研究所に依頼している筆跡鑑定結果は､早ければ今週末か週明けごろに出る予定だという｡

この受刑者はチャン･ジャヨンの自殺直後､スポーツ紙に､
｢チャンさんが私に普段から悩みを打ち明けていた｣
という内容の手紙を送り存在が知られた人物｡
当時､あるスポーツ紙は､同受刑者からチャン･ジャヨンが書いたという手紙を入手し､
｢来いと言われれば来て､行けと言われれば行き､脱げと言われれば脱がなければならない･･･｣
などと､その衝撃的な内容を掲載したこともあったという｡

しかしその後､警察は同受刑者に精神障害歴があることを発表｡
手紙の内容を公開したスポーツ紙が､
｢手紙と手紙の内容が事実でないことが分かりました｡チャン･ジャヨンさんとご遺族､そして読者の皆様におわび申し上げます｣
と謝罪文を掲載する騒動に発展したという｡

過去に一度､"偽り"の手紙を公表していた同受刑者｡
果たして､今回押収されたものは本物なのだろうか｡(伊原)

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