李忠成、帰化のキッカケは祖国での辛い経験!? 韓国代表候補合宿で受けたイジメとは!?
先日のアジア杯決勝で日本を優勝に導くゴールを決めたことで、一気に注目の的となった日本代表FW李忠成。
所属するJ1・サンフレッチェ広島の沖縄キャンプには、例年とは比べ物にならない数のファンが押し寄せている。

ちょっとした"忠成フィーバー"に、
「自分のチームが盛り上がって、サポーターが増えるのはいいこと。僕らもモチベーションになる」(スポーツ報知より)
と李は笑顔。
練習後、サインを求めるファンに囲まれることもしばしばだ。

そんな李だが、過去には在日韓国人としての苦労を数多く体験している。

在日韓国人4世として東京で生まれた李は、かつて日本の実業団でプレーしていた父の影響もあり、幼い頃からサッカーに熱中。
東京都立田無高等学校在籍時には3年連続で国体東京都選抜に選ばれ、高校入学時に加入したFC東京U-18でもその得点力は注目を集めていた。

高校を卒業した2004年、FC東京のトップチームに昇格。
プロとしての第一歩を踏み出したその年、李はU-19韓国代表候補合宿に召集される。

しかし、そこで李を待っていたのは辛い現実だった。

当時U-19代表チームの前線には朴主永(パク・ジュヨン)や金昇竜(キム・スンヨン)、辛泳録(シン・ヨンロク)といった現在も韓国代表を支えている選手がズラリ。
日本での活躍から自信を持って挑んだ李だったが、彼らの壁は厚かった。

さらに、李を傷付けたのはチームメートからの冷たい視線。
李を追ったノンフィクション『忠成』の著者・加部究さんは当時の様子について、
「在日からの招集は彼ひとりだったこともあり、忠成はチームに溶け込めませんでした。日本の朝鮮学校で習った言葉と現地語のギャップもあって、コミュニケーションがうまくとれなかった。1人で食事をしていると、離れた席のチームメートが自分の陰口をいっていると感じたこともあったそうです」(女性セブンより)
とコメント。

李自身も2010年に韓国で放送されたインタビューの中で、
「パンチョッパリ(韓国人が在日韓国人をさげすむ言葉)という言葉まで聞いた。ショックだった」(中央日報より)
と振り返っている。

結局、李はU-19韓国代表に選ばれることなく帰国。
祖国で受けたショックは大きかったようで、
「おれは日本人でもなく、韓国人でもなく、在日なのか」(女性セブンより)
と両親に漏らすこともあったという。

李はその後、U-22日本代表として北京五輪を目指すため帰化を決意。
周囲からは強い反対もあったが、両親の後押し、そしてU-19韓国代表合宿で芽生えた"日本人"としての思いが彼を帰化へと動かしたという。

2007年2月に日本国籍を取得した際、ある雑誌のインタビューで、
「ぼくは、この帰化を成功させなくちゃならない。自分の運命に最後まで立ち向かわなくちゃならないんです」(同)
と意気込みを語っている李。

それから約4年。
日本を4度目のアジア王者に導いた李の挑戦は今も続いている。
(2011年2月7日)
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