｢フェラーリよりはやーい!｣チェゼーナ長友､攻守の安定感が高評価

チェゼーナの日本代表DF長友佑都(23)が7日､ホームで行われたバルマ､キエーボとの45分ずつの練習試合にチームでただ一人フル出場｡
攻守に疲れを感じさせない力強いプレーを発揮し､存在感を示した｡

初っ端から会場を沸かせた長友｡
最初のバルマ戦では5分に左サイドから中央に切れ込み､右足のグラウンダーのシュートをゴールに突き刺した｡
しかし､直前のパスを出したFWジャッケリーニにオフサイド判定が出たためこれは幻のゴールに｡
同23分にもドリブルからのシュートで相手ゴールを脅かすなど､果敢な攻めに出るも得点には至らず｡

｢サポーターへのあいさつ代わりに決めたかった｣(中日スポーツより)

とホーム初試合での無得点を悔しがったが､フィッカデンティ監督は｢チャンスを作ったし､積極的な攻撃参加だった｣と及第点を下した｡
試合は1-1の末PKでチェゼーナが勝利した｡

続く2試合目のキエーボ戦ではチームに疲れが目立ったが､長友は守備で奮闘｡
15分に相手ゴール前から自陣まで一気に戻ってピンチをしのぎ観客からの拍手を受けた｡

｢フィジカルやスピードやシュートだったり､通用する場面もあったが､もっとコンディションを上げていかないと本番では活躍できない｡残りの期間で自分を追い込んで体を作りたい｣(同)

と､セリエAでの戦いに意気込んだ長友｡
本人はまだまだ不十分､といった感じだが､
8日付の地元レスト･デル･カリーノ紙は｢フェラーリより強く速く走った｣､と絶賛され､
コリエレ･デロ･スポルトでは｢疲れ知らずの日本人｣と評価され､地元では早くも期待の選手として注目されているようだ｡

(2010年8月9日)

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